「きっと、うまくいく」
新ボリウッド・シリーズ(2) 〜 最新のではなくていわゆる「なつかしい」方に入る秀作ぞろい
主演は アーミル・カーン
(s1-a) 「ボリウッド・シリーズ」の第2作めは『きっと、うまくいく』です。『ボリウッド』という言葉については後述の[S]の(s1-c)をご覧ください。
[S] このボリウッド・シリーズについて
(s1-b) 「ボリウッド」という言葉ご存じでしたでしょうか? (ご存じの方はスルーしてください!)少しだけ説明しておきますと、インド西海岸に近接する「ムンバイ(Mumbai)」は、1995年頃まで「ボンベイ(Bombay)」と公式英語表記されていました(学校で習ったのはどっちだったかな?)。そのムンバイは南アジア圏を代表する世界都市の1つとして知られ、国内随一の商業と娯楽の中心都市です。
(s1-c) この「ムンバイ」という町にある広大な敷地の「撮影所(フィルム・シティ)」で制作されることも多い映画産業は、英語を混ぜた主に『ヒンディー語』映画(DVDなどでは色々な言語が併用されたり公開される場所に応じて例えばテルグ語などの多様な言語に声優が参加して変更されたりしていますが)で、このボンベイの頭文字「ボ」と「(ご存じアメリカの)ハリウッド」をかけ合わせて、近年「ボリウッド(Bollywood)」映画という名称でアジアだけでなく欧米でも広く知られるようになりました。というわけで、これが日本でも『ボリウッド映画』と認識されているところです。
Googleマップ 「インドのムンバイ」
(s2) しかし、インドではご承知のとおり大変なコロナ禍で、特にこの「ボリウッド映画界」はダメージが大きかったと聞きました。また、2020年4月に亡くなった「イルファーン・カーン」やランビール・カプールの父親で映画界の実力者「リシ・カプール」の訃報(同じく2020年4月末頃)などもありショックも続きました。2023年に入って少しもちなおしてれば良いです。
(s3) そういう状況下、テルグ語アクション?ファンタジー映画『RRR(アールアールアール)』が大ヒットして日本にも入ってきて興奮(私はまだ観てないのですが・・・)。2022年の大作『ブラフマーストラ(英語原題 : Brahmastra Part One: Shiva)』も話題となるでしょう。(「part1 シバ」ですから、part2も?) こちらの主演は2022年4月に結婚したばかり現夫婦の「ランビール・カプールとアーリヤー・バット共演」(というかこの共演が「縁」らしい)です。
(s4) さらに私ごとで恐縮でございますが、当ブログの基幹分野の1つである海外映画・TVドラマのレビュー記事ですが、レンタルDVDショップが閉店となりまして「サブスク」はまだのため、あまりできていません。そこで今まで観た中での好きな映画として「インドのボリウッド映画」の人気作を取り上げていくことにしました。映画の中でくりひろげられる歌と踊りが最大の魅力でみなさんもよくご存じの作品だと思います。海外映画やTVドラマも「ミステリー」が好きなのでざうやら「サブスク」に眼は傾きつつあるのですが・・・。
(s5) なお、このボリウッド・シリーズでは有名作品ばかりなので「あらすじ」はできるだけ超シンプルに、作品ごとの主な出演者と「このシリーズでよく登場する人たちを レギュラー陣としてまとめて(表示/不表示の切り替えができる、作品が変わってもここはほぼ同じ)折り畳み」にしようと考えております。役名や俳優名も日本語のカタカナだけにしようかな?と思っています。予告編の動画(最新作も含む)などについては現在すでにYouTubeでたくさん観れるので取り上げない予定です。よろしくお願いします。
[A] あらすじネタバレなしの 超ミニあらすじ (多少、文章は時間軸も含めアレンジしておりますが) (採番②から)
②-1 「ランチョーはどこへ行った?」とある男が建物の屋上で叫ぶ。・・・呼び出されたのはランチョーの親友2人「ファルハーン」と「ラージュー」。彼らは10年前の『ICE大学』時代のランチョーの親友3人組のうちの2人。叫んでいたのも同窓でニックネームは「サイレンサー」だった「チャトル・ラーマリンガム」。家はもともと裕福だったが今では超高級車を乗り回す大会社の副社長。
②-2 「おれは忙しいんだよ!」と再び「サイレンサー」は怒鳴る。「次の大事なビジネスの要の発明家と会って契約してもらわなければならぬ・・・君たちのように暇じゃないんだ!」・・・(わかったよう。まさか、ランチョーがサイレンサーと10年後にどっちが成功しているか賭けていたなんて知らなかったし。これから心当たりを探してみるか。一緒に来てくれるな、ラージュー?)
②-3 メガネの奥の両目を瞬(しばた)いてファルハーンはうなずいた・・・(わかったよう、チャトル。まさか、ランチョーが君と10年後にどっちが成功しているか賭けていたなんて知らなかったんだよ。これから心当たりを探してみるから。一緒に来てくれるな、ラージュー? )。「おうっと、おれは奴の居場所を知っているぞ。確かシムラーだ」・・・「シムラー」は北のヒマラヤ山脈の麓の都市だ。しぶしぶ2人も車に乗って出かけることに。彼らの心には10年前のランチョーたちとの楽しい学生生活がふたたびよみがえってきた・・・(3人でバカばっかりやってたし・・・わーい! 、グスン!、 まけるもんか〜!)。でも、ランチョー〜、どこへ行ったんだ?
Googleマップ 「インドの都市、シムラー」
②-4 ファルハーンはランチョーのことでもう1つ思い出していた。それはある時のこと。『ICE大学』の学長「ヴィールー」の自宅では、娘「長女 モナ」の出産が本当に近づいていたので学長も少しイラx2としていた。学生どもがわたしのことを「ヴァイラス(英語 : virus、ウィルスのこと)」などと、けしからん! そこへ「もう1人の娘(モナの妹)ピア」が帰ってくる。「おお、お帰り、医学生のお前がいると何かと安心だな・・・婚約した彼氏とはうまくいってるか?」と尋ねて・・・ピアは応えて「それが・・・今日少し面白いことがあって・・・」。
[B] 本作の主な登場人物 (採番②と③)
舞台はインド屈指の名門大学「ICE(Imperial College of Engineering)」。( ) 内が俳優名です。多少あいまいです。
③-1 学長との対立も多いが成績はいつもトップ。いろんなものを組み立てるのが好き。名前には秘密がある親友3人トリオの1人 : ランチョー(アーミル・カーン)
③-2 親友3人トリオのもう1人。本作の進行役(ナレーター)も務める : ファルハーン(R・マドハヴァン)
③-3 親友3人トリオのラストの1人。信仰も重んじる苦学生。 : ラージュー(シャルマン・ジョーシー)
③-4 同じく同級生。裕福な家庭で育ち今では大会社の副社長で「高名な発明家」との契約を控えているという。ランチョーをライバルとして敵視しがち。当時のあだ名は「サイレンサー」: チャトル・ラーマリンガム(オミ・ヴァイディア)
③-5 ICE大学の学長。 ランチョー達からのあだ名は「ヴァイラス」。名前とウィルスとをかけている。 : ヴィールー・サハスラブッデー(ボーマン・イラーニ)
③-6 ヴィールー学長の娘で医学生、あることがきっかけでランチョーとも親しくなる : ピア (カリーナ・カプール)
③-7 ピアの姉、妊娠している : モナ(モナ・シン)
③-90 本作での注目人物 : 高名な発明家フンスク・ワングル (?)
[B] ほぼいつものレギュラー陣 (全作に出てなくても書いてあります)
③-1「おりたたみ方式」にしましたので、表示するには、下の「ここをクリックしてください」を、非表示にするには「再度クリック」してください。
③-2 今後の作品の都度、追加で書き加えていく予定です
ここをクリックしてください。
- シャー・ルク・カーン(Shah Rukh Khan) 略称SRK
- アーミル・カーン(Aamir Khan)
- サルマン・カーン(Salman Khan)
- カリーナ・カプール(Kareena Kapoor Khan)
- プリヤンカー・チョープラー(Priyanka Chopra Jonas)
[C] 本作について
⑥-1 原題は「3 Idiots」。邦題『きっと、うまくいく』は、作品中の3人の合言葉は「Aal Izz Well(アール・イーズ・ウェル)、つまり、All is well」から来ているが、これはイギリス統治下のインドで街を見回る夜警たちの言葉だそうです。
⑥-2 作品中に登場する「ICE(Imperial College of Engineering)」は、英語表記を見ればかってロンドンにあった「Royal Indian Engineering College(意訳 : 王立インド工科大学)」がモデルかもしれないし、実在する超難関国立大学『インド工科大学(IITs : Indian Institutes of Technology』がモデルかもしれません。ネットのロケ地情報などによれば後者の方のようです。現在インドは世界のトップクラスのIT最先端技術立国の1つと言われています。
(広告)
ではまた!