「碧血剣(へきけつけん)」 (2007年版) 金庸TVドラマシリーズ (2)
[A] 本作の基本情報 (見たのは字幕版です)
① 「金庸(きんよう)」氏の武俠小説『碧血剣』(へきけつけん)を原作とし、2007年に放映されたTVドラマ(中央電視台[CCTV]、全30話)。原題も同じく『碧血剑』。エグゼクティブ・プロデューサーとして「ジャン・ジージョン(張紀中)」が入っています(今後のDVD作品でも、ジャン・ジージョンの製作ドラマが多くでてきますし、時々彼自身が俳優として出演しています)。
①-2 「金庸(きんよう)」氏の武俠小説については、このシリーズの第1番目の『書剣恩仇録(しょけんおんきゅうろく)』の記事をご覧ください。なお、小説とこのTVドラマの中では、史実に基づく(つまり実在の)人物や事件などがストーリーに織(お)り込まれている一方、例えば『江湖(こうこ)』というような架空だけど独自の言葉や武術やわざがいっぱい出てきます。登場人物もけっこうたくさん出てきます(ネットで調べることができます)。原作からは脚本化している部分が当然あるので、TVドラマだけでも十分楽しむことができます。
② なお、このシリーズの特徴を簡単にまとめた記事(シリーズの概要のようなもの)も追って出す予定です。
[B] [超ミニあらすじ〜多少、文章は脚本ではなくアレンジ版です ] (採番は③から)
③-1 [物語の舞台は、17世紀半ばの明朝末期の江湖の空間]
③-2 母と父の家はお互い敵同士だった。母は「石樑派第3祖の温儀(おんぎ)」、一方父はあの『金蛇郎君(きんじゃろうくん)』と呼ばれる絶世の美男子「夏雪宜(か・せつぎ)」。甘やかされてわがまま。だから? 私は私。父のおかげか『美少女』と言われるが、『渡る江湖』はとても危(あぶ)なっかしく私「夏青青(か・せいせい)」は男装して過ごすことに。(なんてこと!?) それなのに、「あの男」と出会ってしまうなんて!! (えっ?『義兄弟の契り』? あんまりだわ。こうなったらずっっと追いかけて・・・)。それに、何なの? 私に急接近? あの毒々(どくどく)しい女。でも言えないわ。
③-3 有名な書『荘子(そうじ、または、そうし)』には書いてあるそうだが、英雄の血は、本当に『碧玉』に変わるのだろうか? 「袁承志(えん・しょうし)」は(自分もそうありたい)と思った。師匠の『華山派』の総帥「穆人清(ぼくじんせい) 」は、しかし、岩の上で瞑想をしているのか少しも動かなかった。(師匠)と心の中で呼びながら今まで受けた恩を感謝して、これから『ある道』を歩む袁承志の前には幾多の苦難もまた待ち受けるのだと覚悟を決めた。
③-4 「清」の太祖「ヌルハチ」の後継「ホンタイジ」の『策』はずばり当たり、明朝第17代皇帝「崇禎帝(すうていてい)」 はあの有能な、そして我々にとってはとてもやっかいな「名軍帥の誉(ほまれ)も高いあの武将」を処刑してくれた。さて、我々は次の計画に入るとするか。(そう言えば彼に遺児とかいなかっただろうな!? )
③-5 ちなみに、『碧玉(へきぎょく、jasper、ジャスパー、不純物の度合いにより、緑や紅やその他の色になる)』石のこと。
③-6 (最初はうまくいってたんだ! あの明をだぞ!! だが急に流れが変わって・・・幻の『金蛇剣』や財宝があればなあ、おれだって。「牛金星(ぎゅう・きんせい)」はどこにいる?)「李自成(り・じせい)」は反乱の途中で目をつむって・・・。
[C] [ 本作の主な出演 〜 役名や俳優名はややあいまいな場合があります] (採番は⑳のサブ連番)
⑳-1 幼い頃に父を亡くするも修行にはげむ「袁承志(えん・しょうし)」 : ドウ・ジーコン(竇智孔、英語名はBobby Dou、ボビー・ドウ)。ちなみに台湾の俳優&歌手さんだそうです。
⑳-2 男装の美少女「夏青青(か・せいせい)」 : ホアン・シェンイー (黄聖依)、「 カンフーハッスル(功夫、Kung Fu Hustle)、くるくるキャンディのアイス売り役」、「 アイスマン(冰封俠 重生之門、Iceman)、メイ(小美)役」。
⑳-3 その父で美男子の「夏雪宜(か・せつぎ)、異名・金蛇郎君(きんじゃろうくん)」 : ジャオ・エンジュン(焦恩俊)。
⑳-4 白く長いひげの『神剣仙猿』とも呼ばれる『華山派』の総帥そして主人公袁承志の師匠「穆人清(ぼくじんせい) 」 : ユー・チェンフイ(于承恵)、TVドラマ「(2009年版)倚天屠龍記 (いてんとりゅうき)、張三豊(ちょう さんぽう)役」、「神馬英傑伝(しんばえいけつでん)、白馬門門主の郭白雲役」 、TVドラマ「 (2008年版)鹿鼎記(ろくていき)、馮錫範役」、TVドラマ「神雕侠侣 (しんちょうきょうりょ)、黄薬師(こうやくし)役」、その他多数。
⑳-5 明朝第17代皇帝、崇禎帝(すうていてい) : ガオ・フー(高虎)、TVドラマ「(2007年版) 雪山飛狐(せつざんひこ、原題:同じ)、平阿四役」、TVドラマ「(2006年版)神鵰侠侶(神鵰剣俠)、クドゥ役」、TVドラマ「 (2003年版)天龍八部(てんりゅうはちぶ)、虚竹(こちく)役」。
⑳-6 ホンタイジの弟「ドルゴン」 : バー・イン(巴音)、TVドラマ「(2001年版)笑傲江湖 (向問天(日月神教の幹部))、日月神教の幹部の向問天役」、TVドラマ「 (2006年版)神雕侠侶(神鵰剣俠)、蒙古の第一護国国師の金輪國師役」、TVドラマ「(2003年版)射鵰英雄伝(しゃちょうえいゆうでん、射鵰英雄伝)、モンゴル帝国初代皇帝のジェベ役」、その他多数。
⑳-7a -----次の「何鉄手」とその次の「阿九」は、『鹿鼎記(ろくていき)』にも登場------
⑳-7b 『五毒教』教主で華山派を攻撃、その後「何惕守」改名した「何鉄手(か・てつしゅ)」 : スザンヌ・シャオ(蕭淑慎)。
⑳-7c 青竹幇の幇主「程青竹こと程本剛(てい・ほんごう)」の弟子だが、秘密を持つ阿九(あきゅう) : スン・フェイフェイ(孫菲菲)。
⑳-7d ----------------------------------------------------------------------
⑳-8 名軍帥の誉(ほまれ)も高かったが讒言(ざんげん)により処刑された明の武将「袁崇煥(えん・すうかん)」 : ?
⑳-9 農民一揆から発展した反乱に加わる「李自成(り・じせい)」 : ?
⑳-10 後金、「清」の太祖「ヌルハチ」の後継「ホンタイジ」 : ?
以上です! では!!
[記事連番 金庸02]