名探偵ポワロ(5) 〜「青列車の秘密」
[A] 本作の基本情報 〜
① (シリーズの詳細については前回記事をご覧ください。)シリーズの原題は「Agatha Christie’s POIROT」(1989年〜 英国製作[LWT ロンドン・ウィークエンド・テレビ(London Weekend Television)が主体、日本ではNHKが1990年から吹き替えで放送])。
② 本作の原題は「The Mystery of the Blue Train」(レンタルDVD 第36巻)。列車の旅が思いがけない事件を引き起こす舞台となりました。
③ 小説の方でも書きましたが、ヨーロッパにおける『青列車』はパリ(Paris)からマルセイユ(Marseille)経由でニース(Nice)に向かう『夜行列車』で、「ル・トラン・ブルー(le Train Bleu)」、つまり、「ザ・ブルー・トレイン(the Blue Train)」のことです。当時ヨーロッパ随一といわれた豪華列車の中と通過する駅の夜景が今回の小説の主たる舞台になります。
[B] このドラマの原作小説の日本語訳本の当ブログ内のレビュー記事につきましては、下記をご覧ください
(a) 記事タイトル : おすすめ本 青列車殺人事件 アガサ・クリスティ 海外本格ミステリー小説(古典)
(b) URLはこちら https://gsbyjt-lottalove.com/おすすめ本%E3%80%80青列車殺人事件%E3%80%80アガサ・クリステ/
[C] [ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章は脚本ではなくアレンジ版です ] 採番は⑦から
⑦ 「私の客室と替わってくださらない?」。ある女性に突然言われて、「キャサリン」は「この7号室と?」と尋ねた。(ポワロさんと同室の了解をとったばかりだけど、しょうがないわ・・・)。受け入れた後で、その女性が石油王で大富豪の「ルーファス・ヴァン・オールデン」の娘で、今では「デレック・ケッタリング」の妻である「ルース」と自己紹介されて、気分がすごく沈んだ。
⑧ パリ、リヨンからマルセイユ経由で目的地「ニース」に行く「ブルー・トレイン(青列車)」には、おどろくことなかれ、やがて起きる『ある事件』に関わる非常に多くの人たちが乗り込んできつつあった。キャサリンは、ポワロと一緒に列車の窓から、駅のプラットフォームのあちこちで雨の降る中、あわただしく荷物やらチケットやら、「タンプリン夫人」たちが大騒ぎで乗り込んでくるのを見ていたが、まだその予兆には気がつかなかった。
⑨ しかし、事件は、白い煙を出して列車が走り出してからじわじわと寄ってきたのだ。ルースはこの夜行列車の出発じたい、なんだかイヤな予感がしたが、『彼』もいるし、あの「ルビー」も金庫に保管してちゃんと持っている。部屋を替わってもらったあの娘、なんと一緒にいるのは「あの名探偵エルキュール・ポアロ」ですって?! (きっと、だいじょうぶ!!)
⑩ デレックは「ラ・ロッシュ」伯爵とトランプをして負け続けているのに酒ばかり飲むばかりか、少しも賭け事を止めようとしなかった。(それどころか、デレックは疲れた頭でトランプの数字をずっと見ることによって、むしろ数字が頭にどんどん入りやすくなってくるようだった。どういうこった? オレのほしいものは・・・)。
⑪ 列車は闇の中を進んでいた。マルセイユ・・・プラットフームに降りて走る男、ワインか何かのボトルが割れる音、何か赤い丸みをおびたものが落ちる音、食堂車でのドタバタ。人家が多いところではスピードが落ちて急にガタンガタンする寝台。そして、ついに汽笛のかわりに「キャーー!!」と悲鳴が・・・。
[D] [ 出演 ほぼいつものレギュラー陣 〜 各話に出てなくとも表記しております (採番は⑳〜)
⑳ 卵型の頭とひげに特徴のあるベルギー人の、名探偵「エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)」 : デヴィッド・スーシェ(David Suchet)、「ダイヤルM(A Perfect Murder、1998年マイケル・ダグラス版)、モハメド役」。
㉑ ポワロの良き理解者であり事件の記録を担当している(いわば、ホームズもののワトソン役)、元軍人(大尉)「アーサー・ヘイスティングス(Captain Arthur Hastings)」 : ヒュー・フレイザー(Hugh Fraser)、「パトリオット・ゲーム(Patriot Games)、ホームズ卿の秘書ジェフリー役」。
㉒ ハーブティーをきまった時間に出す、ポワロの有能な秘書、ミス・フェリシティ・レモン(Miss Lemon) : ポーリン・モラン(Pauline Moran)。
㉓ ロンドン警視庁[Metropolitan Police Service(MPS)、通称「スコットランド・ヤード」)の主任警部[Detective chief inspector(DCI)]、ジェームス・ハロルド・ジャップ(James Harold Japp) : フィリップ・ジャクソン(Philip Jackson)。ちなみに、本作『ビッグ・フォー』での肩書は「警視監(Assistant Commissioner)」である。
㉔ ポワロの執事、ジョージ(George, Laverton West) : デイビット・イェランド(David Yelland)。
[E] [ 出演 当作品の主要人物 〜 役名や俳優名はややあいまいな場合があります] (採番は㉚〜)
㉚ 遺産を相続したばかりの女性で、ポワロに同室を願う「キャサリン・グレイ」(Katherine) : ジョージナ・ライランス(Georgina Rylance)、「SHERLOCK(シャーロック)(Sherlock)、コーネリア役」。
㉛ 石油王で大富豪の「ルーファス・ヴァン・オールデン」(Rufus Van Aldin) : エリオット・グールド (Elliott Gould)、「 カプリコン・1(Capricorn One)、ロバート・コールフィールド役」、「バグジー(Bugsy)、グリーンバーグ役」、「オーシャンズ11 (Ocean's Eleven)、ベガスのカジノホテル経営者ルーベン役」。
㉜ その娘、「ルース・ケッタリング」(Ruth Kettering) : ジェイム・マリー(またはジェイミー・マーレイ)(Jaime Murray)。ちなみに、父親は男優「ビリー・マーレイ(Billy Murray)、「ゴーストバスターズ(Ghostbusters)、ピーター・ヴェンクマン博士役」など」。
㉝ 浪費家のルースの夫、「デレック」(Derek Kettering) : ジェイムズ・ダーシー(James D'Arcy)、「 ダンケルク(Dunkirk)、ボルトンと共に作戦を見守る陸軍将校の1人ウィナント陸軍大佐役」、「ジュピター(Jupiter Ascending)、ジョーンズ役」。
㉞ ルースのメイド「アダ・メイソン」(Ada Mason) : ブロナー・ギャラガー(Bronagh Gallagher)、「 2009年映画版シャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)、Palm Reader役」。
㉟ 何度目かの夫、そして娘と一緒に旅行を楽しむ「タンプリン夫人」(Lady Tamplin) : リンジー・ダンカンまたはリンゼイ・ダンカン(Lindsay Duncan)、「SHERLOCK(シャーロック)(Sherlock)、レディ・スモールウッド役」、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)[Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)]、NYタイムズ誌の演劇批評家をしているタビサ役」「 アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(Alice Through the Looking Glass)、ヘレン役」、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(Star Wars: Episode I The Phantom Menace)、(声の出演)TC-14役」。
㊱ その娘、レノックス(Lenox) : アリス・イヴ(Alice Eve)、 「推理作家ポー 最期の5日間(The Raven)、エミリー役」、「スター・トレック イントゥ・ダークネス(Star Trek Into Darkness)、キャロル役」、「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密(Night at the Museum: Secret of the Tomb)、(カメオ出演)グィネヴィアを舞台で演じた本人役」。
㊲ 脚を悪くしている、ルーファスの秘書「ナイトン(少佐)」(Knighton) : ニコラス・ファレル (Nicholas Farrell)。
㊳ 「デレック」のカード遊びの相手の、伯爵「(アルマン・ド・)ラ・ロッシュ」(La Roche) : オリバー・ミルバーン (Oliver Milburn)。
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