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広告 reading(読書) ジョン・ディクスン・カー フェル博士 海外本格ミステリー(古典)

三つの棺 フェル博士(6) ジョン・ディクスン・カー著 海外本格ミステリー小説(古典)

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「三つの棺〔新訳版〕 Kindle版」〜 ジョン・ディクスン・カー著

[A] ギデオン・フェル博士(Gideon Fell) 〜 フェル博士(6)

① ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)」の人気作品には、いろいろな主人公(探偵役)が登場します。「アンリ・バンコラン(Henri Bencolin)予審判事」、「ギディオン・フェル(Gideon Fell)博士」、「警視総監直属D3課長マーチ大佐(Colonel March)、主に短編で登場」などです。

② 一方、別名義のカーター・ディクスン(Carter Dickson)で発表した作品では、「通称H・Mこと、ヘンリー・メリヴェール卿(Sir Henry Merrivale)」が主に活躍し、その彼が登場する長編第1作目は「プレーグ・コートの殺人(The Plague Court Murders)」ですが、こちらも人気の主人公です。

③ 本作の原題は「The Three Coffins」です。ギデオン・フェル博士登場6作めの長編です。『密室講義』ゆえに、大変有名な作品ですが、幻影的な内容についてはいろいろ意見は別れるかもしれません。

[ B ] 異例な特徴と3章の17節『密室講義』について

④ 本作の大きな特徴としては、物語の始まりの最初のあたりで、フェル博士(というより、筆者)の注意書きとして、いろんな登場人物がいろいろなことを言うけど、『混乱をさけるため、誰々の言っていることは本当だ』と数名を特定していることです。内容自体、けっこう複雑なのでこれだけでも助かります。他のミステリー小説ではあまり見たことのない前提です。

⑤ 第2に、本格ミステリー小説のお好きな方なら、すでにご存知の方もいらっしゃるでしょうが、有名なのが、本作の中で語られる「(フェル博士の、というよりジョン・ディクスン・カーの)密室講義」です。それが、本作の第3章(全3章の構成)にあたる『第三の棺 七つの塔の問題』の『17 密室講義』として出てきます(新訳版の上「Kindle 版」ですので、印刷されている書物とは多少分類とかタイトルとかページとかがちがう可能性があります。ここにその『密室講義』に書かれている内容の詳細を書くことは控えておきます)。講義といっても、小説どおり読み進んでいけます。

⑥ もちろん、時代はずいぶんと進んで、『TVドラマのシャーロック(Shorlock)』のように科学も格段に進歩し宇宙の衛星や携帯電話などがあるので時間と空間が一気に変化して、いちがいに言えませんが、本格ミステリー小説が好きで、特に密室ものが好きなら、まずはこの章だけでも読んでいると面白さ倍増まちがいないです。

[C ] 今回のストーリーの主な舞台『カリオストロ通り』と『グリモー邸』周辺のイメージ

⑨ 本作を読んでて、イメージとして作ってみました。もちろん、想像で作ったので、まちがいもあるでしょう。もし良かったら参考にどうぞ。ただ、みなさんご自身で作ったものの方が『正解』と言えると思います。2つあります。(なお、本作中に、ある階や部屋の見取り図が載っています。)

事件現場 〜 カリオストロ通り
3階建てのグリモー邸

[ D ] 本作の主な登場人物

⑩-1 主な登場人物を画像にまとめました(枠線による区分はおおまかです)。

『三つの棺』の主な登場人物

[ E ] 本作のあらすじなど 〜 [ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章はアレンジしております] 

⑳ [今回の舞台はロンドンのある横丁の酒場周辺からはじまります]

(a) ある夜、その男「ピエール・フレイ」はミュージアム通りの酒場『ウォリック』に現れて、妙なことを言い出した。しかも彼は奇術師だと言う。彼の話を聞いた4人、つまり、名高く健全で大英博物館で知らない人がいないほど有名な「シャルル・ヴェルネ・グリモー教授」とその『特に仲の良い3人』である「ある種の話の収集家、ペティス」、「画家のバーナビー」、「新聞記者のマンガン」らの人生に波風が起き出した。

(b) 一方、その夜、「フェル博士とその奥さん」の自宅には、3人の『お客』があった。アメリカ人の若き友人「テッド・ランポール(Ted Rampole)」とその妻「ドロシー(Dorothy)」、そしてロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)の犯罪捜査課(CID)警視「ハドリー(Superintendent Hadley)」である。ボイド・マンガンはテッドの友人でもあった。

(c) 「フェル博士とその奥さん(The wife's name is never given)」の家は、ロンドンの『テムズ川(River Thames)』近くの『アデルフィ・テラス(Adelphi Terrace)1番』にあったが、ドロシーとテッドが知り合う『きっかけ』になったのは、フェル博士が解決した『妖女の隠れ家(別名: 魔女の隠れ家、原題 :  Hag's Nook)』だったのだ。その当時は、フェル夫妻は、イギリスのチャターハムの『水松荘(いちいそう)』に住んでいたのだった。

(d) さて、(話は戻るが)、さきほどの酒場で「奇術師 ピエール・フレイ」の話を聞いていたグリモー教授と3人の仲良し4人組みは、(何を言っているのだろう? これはマジックなのか!? きっとタネがあるにちがいない!!)と思っていたが、ロンドンのある場所、というより横丁に、雪が降り始めるともに、とても信じられないようなことが起きて、ピエールの言葉が徐々に実体化しつつあった・・・。

㉟ 「三つの棺(The Three Coffins)  Kindle版」ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)著 (早川書房 加賀山卓朗 訳)。

ではまた!

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