『 雪山飛狐(せつざんひこ) 2007年版 』 金庸9 海外TVドラマシリーズ
金庸9 海外TVドラマシリーズ
[A] [あらすじ〜多少、文章は脚本ではなくアレンジ版ですが、ほぼTVドラマの流れに従っています ] (採番は③から)
①-1 明朝末期における農民反乱の指導者「李自成」には、忠実な護衛をした『胡・苗・范・田の姓』の4家系がいたが、また、その『李自成の乱』の後、その死の秘密と残した秘宝の存在の噂(うわさ)により、4家は違いに殺し合うようになってしまう。
①-2 それから100年後の清の乾隆帝の時代。雪に囲まれた奥深いところにある山荘の近くの橋の上では2人の武芸の達人が剣を構えて微動(びどう)だにしなかった。動いて斬りかかっては受け、受けては反撃する。胡一刀(こ・いっとう)と苗人鳳(びょう・じんほう)である。すでにここにきて、5日間が経過しようとしていた。
①-3 胡一刀には身重の妻がおり、苗人鳳には一家の仇を討つという気迫を込めて『打遍天下無敵手』を名乗ったプライドがあった。みんなが固唾(かたず)をのんで見守っていた。しかし、2人は互いに、心の中で何かの変化の兆(きざ)しが生まれつつあることに気がつき始めた。
①-4 そんな2人を冷たく見守る、田帰農(でん・きのう)がいた。彼もまた因縁の4つのうちの1家系の子孫であった。彼はなんとか自分たちの明るい未来のためにとあの2人を戦わせて漁夫の利を得る策を立てたいた。彼は思い出していた・・・乾隆帝のあの言葉を。
①-5 あの時、乾隆帝は、幾千もの矢の防衛網をくぐりぬけて眼前までやって来た田帰農に平然と条件を出したのだった。(1つ)『(うわさの)李自成の財宝』を見つけてこい (2つ)胡一刀と苗人鳳の2人を倒せ。これは密命であると帝はにやりとする。
①-6 他方、そんな雪深い山奥の山荘と橋から遠く離れた時と林の中で、穴に落ちたことで出会った男女がいた。それが胡斐(こ・ひ)と紫色の着物を着ている謎の女性、袁紫衣(えん・しい) だった。
①-7 (陛下の密命を思い出して)そういうことになっているのだ。これも因縁、しかたのないことなのだ、悪く思うなよ・・・。動かぬ2人、胡一刀と苗人鳳にいらだち唇をかんだ。そして田帰農持っていた盃(さかずき)を叩き割って立ち上がった(もう1つ、ここは・・・)。
[B] [ 本作の主な出演 〜 役名や俳優名はややあいまいな場合があります] (採番は②のサブ連番) 〜 過去の映画・TVドラマの出演作と役名などは今回は省略いたします
②-1 李自成の護衛をしていた胡姓の男の子孫。生後すぐ両親が亡くなったため、親代わりの平阿四に育てられた「雪山飛狐」と呼ばれた男、胡斐(こ・ひ) : ニエ・ユエン(聶遠)。
②-2 本名は「円性」。紫色の着物を着ている謎の女性だが、武術の達人、袁紫衣(えん・しい) : アテナ・チュー(朱茵)。
②-3 胡斐(こ・ひ)の育ての親、平阿四(へい・あし) : ガオ・フー(高虎)。
②-4 雪山の中で戦うことになった武芸の達人で4家の子孫の1人、胡一刀(こ・いっとう) : アンソニー・ウォン(黄秋生)。
②-5 同じく、武芸の達人で4家の子孫の1人、苗人鳳(びょう・じんほう) : アレックス・フォン(方中信)。
②-6 同じく、4家の子孫の1人だが、自らの富と野心のため乾隆帝と結んで、『雪山で胡一刀と苗人鳳を戦わせる』策に出る、田帰農(でんきのう) : パトリック・タム (譚耀文)。
②-7 苗人鳳の娘で胡斐に思いを寄せる、 苗若蘭(びょうじゃくらん) : アン・イーシュアン(安以軒)。
②-8 毒手薬王の弟子ゆえに毒と薬に詳しい、程霊素(ていれいそ) : ジリアン・チョン (鍾欣潼)。
[C] 原作小説など
原作小説やコミックはたいてい『徳間文庫』より出ています。前者は『岡崎由美』氏が金庸シリーズの全般について翻訳・監修をされているようです。本から入る人も多いですが、私は映像化作品から入りました。
[D] 本作の基本情報 (見たのは字幕版です)
⑳-1 本作は「金庸(きんよう)」氏の武俠小説『雪山飛狐』と『飛狐外伝』の両作品を原作とし、2007年に放映されたTVドラマ(全40話)。大変な豪華な俳優陣が出ているので当時話題となりました。台湾・香港・中国の各スタッフも集結しているそうです。
⑳-2 この『雪山飛狐(せつざんひこ)』をもちまして、金庸TVドラマ・シリーズは、完了することになりました。新しい映像化作品が出ましたら、また、その機会があれば記事にいたします。
以上です! では!!
[記事連番 金庸09 『雪山飛狐(せつざんひこ)』]