登場!! 『読者への挑戦状』
国名シリーズ の 第1 作目
① エラリイ・クイーン(Ellery Queen)(エラリー・クイーンと表記する場合もある)は、「フレデリック・ダネイ(Frederic)」と「マンフレッド・リー(Manfred Lee)」のいとこ同士の2人が使ったペンネーム(それぞれもペンネーム)。アメリカの本格推理小説作家。同一名の探偵も登場するシリーズもある。
② さらには、「バーナビー・ロス」の名義でも発表していて、「Xの悲劇」などの元シェークスピア男優のちょっと渋めの探偵「ドルリー・レーン」シリーズも日本でも人気。
③ 雑誌『EQ ミステリ・マガジン(Ellery Queen's Mystery Magazine、一般的略称「EQMM」 )』を刊行(1941)して特に短編掲載で知られ新人紹介にも一役買って、日本でも邦訳出版された。(早川書房、1956年)
④ [ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章はアレンジしております] 「ローマ劇場」で殺されていた人の「あるもの」がなくなっていた。推理作家「エラリイ」は父親「リチャード・クイーン警視(ニューヨーク市警)」とその「あるもの」こそが謎を解く鍵だと感じて「ハッ」としたが捜査は進まず・・・。
⑤ 本作は、有名な『読者への挑戦状』がラスト前に挿入されています。『読者への挑戦状』は、そのところまで読んだ人なら誰でも、「文章の中にはっきりと書かれた」犯人や謎や証拠を本の中から探しだして、主人公の探偵が最後に犯人当てや謎解きをする前でも、指摘できるという設定です。そのコツは、(1) まずは『読者への挑戦状』の前までを犯人の可能性のある人を2、3人に絞れるまで何回か読み返して(2〜3回?)、犯人ではありえない人をまず消去法で消してしまうことです。(2) 犯人が2、3人に絞(しぼ)れたら、次にその犯人候補が小説の初めから「何を」、「どういう場所で」、「誰と一緒にいる時に」、「誰と誰のセリフの間に」、「なぜ」話をしたかのセリフをまとめるのがわかりやすいでしょう。特に、なぜ急にそんなセリフを言ったのか「不自然な気がしたら」メモしておくと楽しめます。
⑤-1 「ローマ帽子の秘密(The Roman Hat Mystery)」 エラリイ・クイーン(Ellery Queen)著 (ハヤカワ・ミステリ文庫 宇野利泰 訳)
⑤-2 「ローマ帽子の謎(The Roman Hat Mystery)」 エラリー・クイーン(Ellery Queen)著 (創元推理文庫 井上勇 訳) (なお、創元推理文庫では「エラリー・クイーン」と表示していたとされている)
⑤-3 ちなみに、最近の新訳版が出たもようです。「ローマ帽子の 謎(The Roman Hat Mystery)」 エラリー・クイーン(Ellery Queen)著 (創元推理文庫 中村有希 訳)
ではまた!