「書剣恩仇録(しょけんおんきゅうろく)」 (2009年版) 金庸TVドラマシリーズ (1)
[A] 本作の基本情報 (見たのは字幕版です。女性が見ても十分面白いです。)
①-1a 「金庸(きんよう)」氏の武俠小説『書剣恩仇録』(しょけんおんきゅうろく)を原作とし、中国の湖南電広伝媒が制作し、2009年に放映されたTVドラマ(全40話)。原題は『書剣恩仇録~The Book and The Sword』。本作の原作小説は、金庸が最初に執筆した武侠小説と言われており、1955年頃に香港の新聞『新晩報』で連載されていたものである。
①-1b 「金庸(きんよう)」氏の武俠小説『書剣恩仇録』(しょけんおんきゅうろく)を原作とし、中国の湖南電広伝媒が制作し、2009年に放映されたTVドラマ(全40話)。本作の原作小説は、金庸が最初に執筆した武侠小説と言われており、1955年頃に香港の新聞『新晩報』で連載されていたものである。
①-2 武侠小説としては長編など全部で約15作を出しており、連続TVドラマや映画などの映像化作品も、主な人気作はほぼ網羅(もうら)されているといって良いです。さらに、これら人気作は監督やキャストを変えて、何度も同一作品が制作されてきており、現在でも新しいものがなお出ている状況です。(翻訳された小説の方は未だ読んでおりませんが映像化作品のTVドラマはよく見ました)。
(翻訳本の最初の2巻はこちら)
①-3 金庸は、中華圏で絶大な人気を誇り、武侠歴史小説をいくつも発表している人です。彼の映像化作品の特徴としては、歴史上の実際の事柄(史実)を取り入れた『(仮想空間であるところの)武林(ぶりん)とか江湖(こうこ、揚子江と黄河の間などと諸説があるがフィクションであると言われている説をここではとっておきます)』地域を主に舞台としています。(人や技や土地や組織の名前・用語や単語は慣れないうちはPCかスマホなどにメモするという手かな?)
①-4 そういった『武林(ぶりん)とか江湖(こうこ)』という虚々実々の世界の中で、現在のCGを駆使すれば映像化できるであろう技(わざ)を繰り出して(つまりは、想像力と創造力をいっぱい使って、こんな技かな?と人がおのおの頭と心の中で作り上げる感じのもの)、これまた非常に個性的で摩訶不思議な超人的な技を使う悪人たちと命をかけて闘うという、個性豊かな主人公たちを、その人間性と男女の愛などを含めて表現していると言われ、女性が見ても大変面白いと感じます。小説を読む前に、このドラマシリーズで見るのも良いかと思います。
①-5 当時、金庸が連載を始めた香港の新聞『新晩報』には、現在でも『白髪魔女伝』や、のちに『セブンソード(原題:七剣、ツイ・ハーク監督、ドニー・イェンらが出演)』として映画化された『七剣下天山』などで有名な「梁羽生(りょう・うせい)」が同僚・友人としていて、彼が最初に武侠小説を連載し始めたと言われている。『多情剣客無情剣』などで有名な「古龍(ク・ルン)」も含めて、現在のところ、「金庸(きんよう)」・「梁羽生(りょう・うせい)」・「古龍(ク・ルン)」とで『3大武俠小説作家』と呼ばれているとのこと。
② なお、このシリーズの特徴を簡単にまとめた記事(シリーズの概要のようなもの)も追って出す予定です。
[B] [超ミニあらすじ〜多少、文章は脚本ではなくアレンジ版です ] (採番は③から)
③-1 [物語の舞台は、18世紀の清朝の乾隆年間の中国大陸で、『皇帝にまつわる、ある伝説・伝承』と『数多くの伝説の香りがする美女』の話題を取り混ぜて進みます]
③-2 『秘密を知られてしまったか?』・・・ 今、眠りにつく前ふと「ある男」は思った(消さねばならぬ! あの男たち!)。
③-3 ある日、テントの中にいた、緑色の羽をいつも帽子にさす『回族』の族長の娘「ホーチントン(またはホチントン)」は、『香香公主(生まれながらに身体から芳香を放つかのような女性)』とも言われる妹「カスリー」をとてもかわいく思っていた。でも最近・・・「ある男性」が気になり出した。その歩く姿は書生なのか、とてもすがすがしかった。
③-4 しかし、ホーチントンが気にしている男こそは最近、義理の父「于万亭(う・ばんてい)」から、『反清』秘密結社『紅花会(こうかかい)』の『総舵主(舵取り、指導者)』を引き継いだばかりの2代目「陳家洛(ちん・からく)」だった。そんな彼のもとにある急報が来る。『紅花会序列第4位の、文泰来(ぶんたいらい)(別名: 奔雷手ほんらいしゅ)』が朝廷に捕まったという。于万亭が亡くなる直前にそばにいたのが文泰来たちらしい。それを聞いた同じく序列第11位「妻の駱冰(らくひょう、人呼んで鴛鴦刀えんおうとう)」も心配して1人でも助けに行くと言う。陳家洛は誓った(みなで助けるしかあるまい!)。
③-5 この時、朝廷のトップにいたのは「乾隆帝(けんりゅうてい)」、清朝では第6代の皇帝である。彼は、祖父で第4代皇帝の「康煕帝(こうきてい)」から、その賢明さ故に将来、皇帝になるべく生まれてきたと育てられてきた人物。実際、清朝は彼が皇帝になってからどんどんと隆盛を極めつつあった。内では適材適所の人材活用、外に対しては外征をもって力で強い態度を示しつつ。
③-6 他方、世間では『滅満興漢(めつまんこうかん)』という、いわば、満洲族と漢民族の民族間の対立をあおって、現状打破をはかる者たちが台頭しつつあって・・・。
[C] [ 本作の主な出演 〜 役名や俳優名はややあいまいな場合があります] (採番は⑳のサブ連番)
⑳-1 『清朝』の第6代皇帝「乾隆帝(けんりゅうてい)」 : アダム・チェン(鄭少秋、Adam Cheng)、「 将夜(将夜)シリーズ、書院の創始者、夫子(ふうし)役」。
⑳-2 『紅花会』の2代目『総舵主(舵取り、指導者)』の「陳家洛(ちん・からく)」 : チャオ・ジェンユー(喬振宇)、TVドラマ「 (2008年版)鹿鼎記 新版(鹿鼎记)、鄭克塽(てい・こくそう) 役」、。
⑳-3 『回族』族長の娘「ホーチントン(またはホチントン)」 : ニキ・チョウ(周麗淇、Niki Chow)、。
⑳-4 同、ホーチントン(またはホチントン)の妹の「カスリー」 : リウ・イン(劉穎)。
⑳-5 『紅花会』の初代『総舵主(舵取り、指導者)』の「于万亭(う・ばんてい)」 : リウ・ダーカイ(またはドーカイ、劉徳凱)、 TVドラマ「2012年版、流星胡蝶剣(流星蝴蝶剑)、王玮役」。
⑳-6 陳家洛の武術の師父(「天池怪俠」)、「袁士霄」 : レオン・カーヤン(梁家仁、Bryan Leung Kar-yan)、「 2016年映画版、イップ・マン 継承(葉問3、英語原題: Ip Man 3)、ティン師匠役」、TVドラマ「2008年版、 射鵬英雄伝 〈新版〉(射鵬英雄伝)」。
⑳-7 ホーチントン(またはホチントン)の武術の師父(女性の師匠)(「雪鵰」)。夫陳正徳と共に「天山双鷹」と呼ばれる。「関明梅」 : ユエン(ユン)・チウ(元秋、Yuen Qiu)、「カンフー・ハッスル(功夫、Kung Fu Hustle)、 『猪籠城寨(豚小屋砦)』の大きな声で叫ぶ術が得意の管理人の奥さんで元絶世の美女、小龍女役」。
⑳-8 その夫、「陳正徳」 : ウォン・ヤッフェイ(黄一飛)、「 少林サッカー(少林足球、Shaolin Soccer)、鉄の頭役」。
⑳-9 (別名: 奔雷手ほんらいしゅ)の紅花会序列第4位、「文泰来(ぶんたいらい)」 : リウ・ナイイー(劉乃芸)、TVドラマ「2006年版、神鵰侠侶 (神鵰俠侶)、趙志敬 役」、TVドラマ「2008年版 鹿鼎記〈新版〉(鹿鼎记)、玄貞道士役」、TVドラマ「2007年版、碧血剣(碧血剑)、玉真子役」。
⑳-10 その妻、駱冰(らくひょう、人呼んで鴛鴦刀えんおうとう)」 : チー・ファン(齐芳、Qi Fang)。
⑳-11 乾隆帝の子と噂されている謎の男「福康安」 : ?
(翻訳本の最初の2巻はこちら)
以上です! では!!
[記事連番 金庸01]