大ヒット シリーズ第1作め (今、4作目に突入の大人気シリーズ)
妙な変装からはじまる傑作サスペンス! フィンレイ・ドノヴァン 登場!
[A] 本作について (「Kindle (含むUnlimited)」で読む )
(OP-1) 「わたしたち、どうしたらいい?」・・・『アイスクリーム・ディッシャー』をしっかり握ったベビー・シッターの「ヴェロ」と『大量のアイスクリームののったフロスティングたっっぷりのケーキ』を見つめている子供たちは、口を開いて手に持ったフォークを目的につきさした!
(OP-2)ドタバタコメディがつづくような展開に見えて、合間合間には『スタイリッシュ(おしゃれ)で洗練された数行』がちゃんとはさみこまれて、読み進むにつれて「面白さが進む」本のような気がします。
(OP-3) 本作は、ひどい夫から逃げ出したい「パトリシア・ミックラー」が、レストランで偶然隣に座って主人公フィンレイのことを観察し、「ある紙切れ」を置いて立ち去ったところからはじまる。(それは誤解です! 私は『腕利きの女殺し屋』じゃなくて、ただ『これから売れる見込み作家』なの!)
(OP-4) しかし、手持ち現金の少なさは『人生の選択』を時にまちがえさせる。(読んでいる人たちは、そこで揺れる! 「えっ? そっちじゃないでしょ! こっちを選ばないと!」)。だが、それこそが「いや〜な、否(いな)、面白そうな展開」を読者に予感させる! ・・・はたして? そこからも、巻き込まれては、また選択肢でつまずいて、さらに巻き込まれる・・・ああ〜〜! なんてこと! 面白い!)
(つづきは、この記事の下の[B]の「ネタばれなしのミニあらすじ」をご覧ください)
〈フィンレイ・ドノヴァン〉シリーズ 2作目以降の広告は、この記事の下の方にあります。
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サスペンス作家が人をうまく殺すには 〈フィンレイ・ドノヴァン〉シリーズ (創元推理文庫) Kindle版
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①-1a フィンレイ・ドノヴァンのシリーズ(The Finlay Donovan Series)は、現在最も人気な(たぶん、女性の間で人気な?) 主人公の名前フィンレイの「ジェットコースター・サスペンス」小説シリーズ。作中の主人公は『ロマンティック・サスペンス作家』となっております。原作はすでに4作ほど出ているようです。サマリーとしては、以下のようになります。
シリーズ作品のサマリーとしては、以下のようになります。
(i) 第1作目は、『Finlay Donovan Is Killing It』 。邦題は『サスペンス作家が人をうまく殺すには』(本書)
(ii) 続いたのが 『Finlay Donovan Knocks 'Em Dead』。邦題『サスペンス作家が殺人を邪魔するには』
(iii) 3作目 『Finlay Donovan Jumps the Gun』 (2024年2月末現在で、未邦訳出版)
(iv) 4作目 『Finlay Donovan Rolls the Dice』 (2024年2月末現在で ")
①-1b ちなみに、本国の出版作(ペーパーパック?)の表紙はいずれもフィンレイが顔を少し隠している場面が描かれていて、(つまり、本物の探偵ではなく普通の主婦または母親なので)正体を隠して・・・ということでありましょう。ネットでみますと、多くの女性がそれを真似して、サングラスをかけて、セーターやドアで顔を隠したphotoをupしていたりします。
①-1c 「ジェットコースター・サスペンス」・・・(優秀な銀行員の女性が逮捕されて・・・ええっ!? ・・・みたいな展開のサスペンス)・・・主人公フィンレイは幼い2人の子供を育てつつ、本業はPCに向かう執筆、つまり普通の主婦でママで作家です。ところが、ごくごく日常の生活の普通の出来事から「突然に予想外のこと」が起きて、そこにどんどんと巻き込まれていきます。小説は全然書いている時間がなく・・・編集者はわあわあ!と。子供たちもあちこちひっくり返してがたがたと。元夫もやってきてちくちくと・・・。そんな時に、そんな時に事件が起きる!
①-1d そのストーリーの急激な進行と、そこで主人公たちが予想外の選択をして普通ではない行動をとるので、そこがあたかもジェット・コースターの上にいるような、突然ガクンと落ちたり、登っていったりと、曲がりくねったりという感じで読者は「えっ?」とスリル満点になる展開のことを言い、かってはTVドラマでも使われたことがあります。有名なアメリカの作家・ドラマの脚本家「シドニィ・シェルダン(Sidney Sheldon)」氏のがそういう感じの代表的作家でありましょう(代表作に『真夜中は別の顔(The Other Side of Midnight)』、『ゲームの達人(Master of the Game)』、ドラマ脚本『アニーよ銃をとれ(Annie Get Your Gun)』)。
①-2a 幼い子供2人「姉 デリア」と「弟 ザック」がいるため家にはベビー・シッターがやってきます。『事件が起きてからは、ほぼ相棒』となる「ヴェロ(ヴェロニカ)」です。元夫「スティーヴン」は不動産エージェントの仕事をしている女性「テレサ」と婚約中。何か問題が発生するたびフィンレイが「助けて!」と電話すると(造園事業者をやっていますがかなり儲かっているらしく、驚いたことに!)いろいろ助けてくれます。「えっ? 電気をとめられた? しょうがないなあ!」。姉「ジョージア」がいて地元警察の凶悪犯罪課の女性警察官(まだ独身のようです)。見ようによっては、一番良い人に見える元夫「スティーヴン」は、序盤ではフィンレイによって悪い男として書かれています。
①-2b ベビー・シッターから『事件が起きてからは、ほぼ相棒&会計士』となる「ヴェロ(ヴェロニカ)」を主人公にしたのか、そのタイトル『Veronica Ruiz Breaks the Bank』です。直訳だと「ヴェロニカ・ルィーズ、銀行を壊す」という本も出ていて、場面によっては主人公より目立ってる「会話の反応が面白い!」大活躍の女性です?!
①-3 ネットの情報によれば、著者『エル・コシマノ(Elle Cosimano)』さんは、ヴァージニアに住み、御主人とお子さん2人(two sonsになっていますので息子さん2人です)。2014年頃から、いわゆる10代(英語圏では12-18才くらいを指す)の中高生YA(ヤング・アダルト)小説でスタートしているようです。私はこの1作目がはじめてでよくわかっていないので、これからもうちょっと詳しい情報が書ければよいのになあ、と感じています。
彼女の公式サイトのURLも公表されていいます(興味のある方はどうぞ! もちろん彼女自身の写真もupされています)。
著者『エル・コシマノ(Elle Cosimano)』さんの公式サイト
URLはこちら→ https://ellecosimano.com
献辞
巻頭には『アシュリーと・・・(後略)』と書かれています。
後書き、解説など
巻末には、「(著者の)謝辞」・「訳者あとがき」・「(ミニ)著訳者紹介」などがあります。
[B] ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章は時間軸も含めアレンジしております
(いつものことですが・・・時系列やセリフや心の声などは、かなりアレンジしています)
(舞台は、フェアファクス郡とその周辺)
Googleマップ、バージニア州 Fairfax County、フェアファクス (合衆国の全体図)
Googleマップ、バージニア州、フェアファクス(その拡大図)
②-1 PCをつけた。モニターが光った・・・しばし、沈黙・・・さらに沈黙・・・少ない印税の『アドバンス(前払い金)』では、原稿はとても書き始められなかった。インスピレーションは現金と美味しい食事と楽しい仲間たちと一緒にやってくるのだっ! フィンレイは着替えて出かけることにした。
②-2 ある日、作家「フィンレイ(フィン)・ドノヴァン(Finlay Donovan)」は、彼女担当のエージェントの「シルヴィア・バー」と会う予定で自分の車「ミニバン」に乗って高級レストラン『パネラ』にやってきた。問題が1つあった。(内緒だけど、まだ予定の執筆を「1枚も」できていない!)。もう1つ変なことがあった・・・ウイッグ(かつら)付きスカーフにサングラスで変装してたっ!(とても「ささいな」ことだけど、この店にある理由から出入り禁止になってた。あはは!)。先に来てたシルヴィアと無事合流! まるでどこかの遠い惑星に着陸した宇宙船を見守るNASAのオペレータみたいだ。
②-3 シルヴィアの「ごち」で『スープやバゲットサンド』が目の前にそろった。ベビーシッター(a baby‐sitter)の「ウェロニカ(ヴェロ)・ルイス」がまだ来ておらず、朝の子供たちとのドタバタの後のほんのささやかな楽しみ。しかし、現実が迫(せま)る「(締め切り前だけど)いい知らせは?」・・・答えはバゲットサンドの奥に隠した「(もぐ・・・もぐ・・・書いてないような?)」・・・(できていなければ・・・前金返せかしら? う〜〜! もぐもぐ)。
②-4 やがて、シルヴィアは別件の電話で呼び出されて先に店を出た。トレイを片づけ先ほどのテーブルに戻る。隣の席で何か書いてた女性もいない。「マザーバッグ(子供を連れて出かける時などに、なんでも入れておける大きめのバッグ)」は机の下にちゃんとある・・・財布ある! ・・・ok!・・・その時、目のはしに『皿の下にはさまれた紙切れ』をとらえる! (ん? 何だろな、これ?)
②-5 その『皿の下にはさまれた紙切れ』を読んですぐ捨てればよかったのだ! 人生の選択肢はややこしい。だが「$50,000」これの引力と重力がすごすぎて・・・私の宇宙船『マイ・ライフ号』は修理・改善が必要なのだ・・・私はあっという間に、変な宇宙空間に飛び出て行った・・・
②-6 ・・・『(1)ひどい夫を殺してと頼む女性』→『(2)美人で勇敢なヒロイン! (これ、私だわっ!)』→『(3)元旦那の婚約者テレサを装う黒い衣で出かける』→ 『(4)シャンパン・グラスと宇宙遊泳を楽しむカプセル?』→『(5) トイレで騒ぐ女と崩れ落ちそうな男と、法を学ぶ男の衣(ころも)を着た若くてホットなバーテンダー「ジュリアン」』→『(6)間違った選択肢a 本物の死体を自分の車に乗せる』→『(7)間違った選択肢b 偶然登場のベビーシッターのヴェロと子供たちも巻き込む?』・・・うわっ! 再び叫ぶ! 「あの紙切れをすぐ捨てれば良かったのだ・・・電話番号・住所まで書いちゃって 私の車の中の『荷物』どうすればいいのよ〜? もう〜!
②-7 「ハリス・ミックラー」で誰なの? 妻の「パトリシア」? さらに「イリーナ」・・・よく関係が・・・わかんない! その時家にやってきたのはフェアファクス郡警察の刑事「ニミラス・アンソニー」・・・「フィンレイさん? お姉さんに言われてやってきたんです。私のことはニックと呼んでください!」・・・そこから、誰かと誰かが行方不明になって・・・ああ!
(画像 : 下地はPixabay、文字などは「いらすとや」さんから)
[C] [ 本作の登場人物 (名前が不明などの時は「?」も使います)
③-a 本作の登場人物においては、ネット(もちろんアメリカ版)で、イメージに会う「役者さん(と思われる)」についての投票などもありまして、すごくイメージの参考になります。もちろんここではご紹介はできませんので、ぜひググってみてください。 海外ミステリー小説などの登場人物については、もし映画やTVドラマが制作されたら、自分なら、誰をキャストに選ぶか・・・というのは楽しみの1つですね(当然、え〜〜! この人が名探偵? その人がヒロイン? などといろいろツッコミたくなるのは当然であります)。
③-b ちなみに、私が検索した時には、ヒロイン「フィンレイ・ドノヴァン」 役の投票途中結果みたいなのには『レイトン・ミースター(Leighton Meester)』さんが表示されておりました(wikiによれば、ファッションモデルで、ドラマ「ゴシップガール(Gossip Girl)」のブレア・ウォルドーフ役で知られていると書いてありました)。もちろん、ほとんどすべての登場人物について、画像と俳優名(だと思われる)が出てました。
(本作はいろいろ人々が複雑にからんでいて、ややこしいです。)
c-1 主人公フィンレイ(Finlay Donovan)の周辺
③-1 離婚した、売れない『ロマンティック・サスペンス』作家 (この物語が始まる時点で31才?) : フィンレイ(フィン)・ドノヴァン(Finlay Donovan)
③-2 その娘 4才 : デリア・マリー
③-3 その息子 : ザック
③-4 子供たちのベビーシッター、フィンレイに力を貸していろいろ協力する(ほぼ相棒) : ウェロニカ(ヴェロ)・ルイス
③-5 『締切直前だけど、どのくらい進んでる?』と高級レストランで打ち合わせしたりする、テザイナーズ・サングラスをかけた忙しい女性著作権エージェント : 「シルヴィア」
③-6 フィンレイ宅の向かいの住人、近隣自警団の団長 : ミセス・ハガティ
③-7 子供が苦手なフィンレイの姉で、妹の作家としての活躍を心待ちしている。フェアファクス郡警察の凶悪犯罪課所属の警察官 : ジョージア
③-8 同フェアファクス郡警察のセクシーな刑事 : ニコラス(ニック)・アンソニー
③-9 ニックに頼まれて、フィンレイ宅周辺を観察している巡査 : ロディ
c-2 主人公フィンレイの元夫とその関係者
③-10 フィンレイの(離婚した)元夫 造園事業者で中々儲かっているらしい : スティーヴン・ドノヴァン
③-11 スティーヴンの婚約者 不動産エージェント : テレサ・ホール
③-12 スティーヴンの農園の受付係 : ブリー
③-13 スティーヴンの男子学生クラブ仲間で、離婚専門弁護士 : ガイ
③-14 テレサの友人 : エイミー
c-3 ヴィエナにある高級レストラン『パネラ』でフィンレイに『紙切れ』を渡した女性の関係者
③-20 投資銀行の行員 夫の行動を疑い『男性の名前と5万ドルと書いた紙』をフィンレイに渡した 女性: パトリシア・ミックラー
③-21 その夫で金融サービス会社の事業部長 : ハリス・ミックラー
c-4 実業家たち
③-30 よくないうわさの怪しいビジネスをやっているらしい実業家 : フェリクス・ジロフ
③-31 その用心棒 (力まかせの男のタイプ) : アンドレイ・ボロフコフ
③-32 アンドレイがうざい? その妻 : イリーナ(リーニー)
c-10 その他
③-40 バーテンダーで、ロー・スクール(Law school 法科大学院)の3年生 : ジュリアン・ベイカー
③-41 動物保護施設のボランティア : アーロン
③-42 ヴィエナにある高級レストラン『パネラ』の店長 : ミンディ
③-43 同『パネラ』のレジ係 : ?
[D] 出版情報 (採番は㊿から)
㊿-1 「サスペンス作家が人をうまく殺すには(Finlay Donovan Is Killing It) エル・コシマノ(Elle Cosimano)著」〈フィンレイ・ドノヴァン〉シリーズ (創元推理文庫) 辻早苗訳 Kindle版」。
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[ E ] その他
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以上です
続きは次回です!