名探偵ポワロ(11) 〜「ABC殺人事件」
[A] 本作の基本情報 〜
① (シリーズの詳細については前回記事をご覧ください。)シリーズの原題は「Agatha Christie’s POIROT」(1989年〜 英国製作[LWT ロンドン・ウィークエンド・テレビ(London Weekend Television)が主体、日本ではNHKが1990年から吹き替えで放送])。
② 本作の原題は「The ABC Murders」(レンタルDVD 第18巻)。
③-1 小説の方にも書きましたが、本作に登場する『ABC鉄道案内(ABC Rail Guide、または、The ABC or Alphabetical Railway Guide)』は1853年から2007年までイギリスで月刊で刊行されていた『駅名がアルファベット順』に記載された『鉄道時刻案内表(書)』のこと。したがって、何かがABC順に、という意味です。したがって、物語が進むにつれてポワロも移動します。
③-2 ヘイスティングスがポアロにと持ってきたものは、オリノコ川(南米第3の大きさをほこり、ベネズエラ南部〜ブラジルに流れる川)にて仕留めた、『カイマン(クロコダイルを小型にしたようなの両腕で抱えられるほどの大きさのワニ)』の剥製で、ポアロのリアクションでは、においもそれなりに付いているらしい。
③-3 BGM音楽もとても緊迫した状況にあっている感じです。
[B] このドラマの原作小説の日本語訳本の当ブログ内のレビュー記事につきましては、下記をご覧ください
(a) 記事タイトル : 「おすすめ本 ABC殺人事件 アガサ・クリスティ著 海外本格ミステリー小説(古典)」
(b) URLはこちら https://gsbyjt-lottalove.com/次-おすすめ本%E3%80%80-abc殺人事件%E3%80%80アガサ・クリスティ/
[D] [ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章は脚本ではなくアレンジ版です ] 採番は⑦から
⑦ [本作の舞台は、ヘイスティングスが南米よりもどってポアロの事務所にやってくるところではじまるが、その後は短期間で起きる事件のため、いろいろな場所に移動していく。]
⑧-1 「えっ?!」現場の警察署に電話をかけた「ジャップ警部」の顔色が変わった。最初に被害者として発見された女性の、場所の頭文字と氏名と、死体のそばに置かれていた本『ABC鉄道案内(ABC Rail Guide、または、The ABC or Alphabetical Railway Guide)』によって、ポアロとヘイスティングスは、手紙で届いた今回の犯行予告にある隠された意味を感じ始めていた。(つづくのだろうな?! A、B、Cと・・・)。
⑧-2 その届いた手紙には、文末に「A.B.C.」と犯人の署名らしきものが入っていた。しかし、次の事件を未然に防ごうにも、それだけでは『Bではじまる土地の名前』で『Bで始まる氏名』を持った『(年齢層もわからぬ)男女いずれか』となると、警察でもとても対応できなかった。そういう状況下では、ポワロも後手に回る展開とならざるをえなかった。
⑧-3 そしてその予感どおり、第2の「手紙」が届いた・・・。元英国陸軍大尉のヘイスティングスは『(小型ワニの剥製)カイマン』をギュッと抱き抱えて(僕は南米でだって戦ってきたんだ、とひそかな闘志をもやしていた)、ポワロたちは「出かけますよ!」と叫んだ・・・。
[E] [ 出演 ほぼいつものレギュラー陣 〜 各話に出てなくとも表記しております (採番は⑳〜)
⑳ 卵型の頭とひげに特徴のあるベルギー人の、名探偵「エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)」 : デヴィッド・スーシェ(David Suchet)、「ダイヤルM(A Perfect Murder、1998年マイケル・ダグラス版)、モハメド役」。
㉑ ポワロの良き理解者であり事件の記録を担当している(いわば、ホームズもののワトソン役)、元軍人(大尉)「アーサー・ヘイスティングス(Captain Arthur Hastings)」 : ヒュー・フレイザー(Hugh Fraser)、「パトリオット・ゲーム(Patriot Games)、ホームズ卿の秘書ジェフリー役」。
㉒ ハーブティーをきまった時間に出す、ポワロの有能な秘書、ミス・フェリシティ・レモン(Miss Lemon) : ポーリン・モラン(Pauline Moran)。
㉓ ロンドン警視庁[Metropolitan Police Service(MPS)、通称「スコットランド・ヤード」)の主任警部[Detective chief inspector(DCI)]、ジェームス・ハロルド・ジャップ(James Harold Japp) : フィリップ・ジャクソン(Philip Jackson)。ちなみに、本作『ビッグ・フォー』での肩書は「警視監(Assistant Commissioner)」である。
㉔ ポワロの執事、ジョージ(George, Laverton West)、なお、ポアロシリーズで計8作に登場、元はエドワード・フランプトン卿に仕えていたとされていて、原作で従僕という役割もTVドラマ上では執事となり、またポワロの信頼厚い、かなりの人物として描かれているようです。 : デイビット・イェランド(David Yelland)。
[E] [ 出演 当作品の主要人物 〜 役名や俳優名はややあいまいな場合があります] (採番は㉚〜)
[本作の舞台は、ガイド本によってあちこち動き回ります]
㉚ アリスの夫「フランツ・アッシャー」(Franz Ascher) : マイケル・メリンガー(Michael Mellinger)、「 007/ゴールドフィンガー (Goldfinger)、Kisch役」。
㉛ エリザベスの恋人、不動産業「ドナルド・フレイザー」(Donald Fraser) : ニコラス・ファレル (Nicholas Farrell)。
㉜ 大富豪「サー・カーマイケル・クラーク」(Sir Carmichael Clarke)の秘書「ソーラ・グレイ」(Thora Grey) : ニーナ・マルコ (Nina Marc)。
㉝ 温和なカーマイケルの弟「フランクリン・クラーク」(Franklin Clarke) : ドナルド・ダグラス (Donald Douglas)」。
㉞ 最近いろいろ悩みの多い、女性用下着のセールスマン「カスト」(Cust) : ドナルド・サンプター(Donald Sumpter)、「 ドラゴン・タトゥーの女(The Girl with the Dragon Tattoo)、モレル警部補役」。
[記事連番 ポ-11]