般若心経 (プラジュニャーパーラミター・フリダヤ) 〜 「空」とは何か?
般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみったしんぎょう) 〜 上の行の『パーラミター』が『波羅蜜多』に相当している
[A] 本作の紹介 (自己啓発本)
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①-1 本書はタイトルどおり「あらすじとイラスト」での説明がされている、とても読みやすく、非常に判りやすく、あくまでも簡単な説明で、初心者でも分かりやすい(後半から入る 解説)はとくに理解の助けになるかもしれません。
(家にある『改訂新修 曹洞日課勤行集』から『摩訶般若波羅蜜多心経(まかはらみったしんぎょう)』)
①-2 とはいえ、これは頭で理解するというよりか修行の中で見つける『1つの響きとリズム』といわれていて、多くの注釈書も出ていますが割と難解な一節が多いです。「さとり」への第一歩?なのでしょうか。『色(しき)は即(すなわ)ち是(これ)空(くう) 空(くう)は即(すなわ)ち是(これ)色(しき)なり』・・・とは?。
超かんたんな歴史
①-10 『西游記』でよく知られているように、インドに向かった玄奘こと三蔵法師が収集した莫大な量の経典は、後に『サンスクリット語の経典』を中国語に翻訳されたと言われています。その中国語を(漢訳)したのが、ご存知「鳩摩羅什(くまらじゅう)」とも言われています。おそらくは、7〜9世紀の遣唐使の時代に誰か?が持ち帰って伝わって来ます。ただし、諸説(つまり、ちがう人だったかも?という説)もあるようです(例: 3世紀前半の支謙[しけん]という人という説もございます)。というのは、彼ら(鳩摩羅什、支謙)が訳した原本が存在しないからだと言われています。
①-11 翻訳本はどんな本でもいろいろ『(訳し方に対する)諸説』があって、そこが難しいかに印象づけているところ(どの本を読めばいいの?)。ということで、本書も1つの解説本ということになりますが、それでもとても初心者が読みやすくできているおすすめ本だと思います。なお、現在のインドでは『サンスクリット語で書かれた原典』は残っていないと本書では書かれています。
①-12 ちなみに、「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」という言葉も、実はサンスクリット語の原語では「アヴァローキテーシュヴァラ(カタカナですみません)」であることから「観自在菩薩(かんじざいぼさつ)」とも言われているようです。
①-13 私は初心者ですが、1つだけ・・・「観世音菩薩とは・・・音を観る」?という不思議な言葉だなと思って興味は持っていますが、原典はまだ読んでいないのでこれからかな?と思っています。
[B] 本書の内容
(家にある『改訂新修 曹洞日課勤行集』など)
②-1 本書の序盤の説明のところで「世界で一番有名で、一番読まれている経典」と書かれています。わずか「262文字」で書かれた簡易で、書いたものを持ち運びできて、スマホにでもいれられそうな分量。特に有名なのは『色即是空、空即是色』という我々の心の空間に浮かぶ一節。イラストの説明がうまいタイミングで理解のイメージを補助してくれます。
②-2 奈良から平安時代へ、そして鎌倉時代、特に室町幕府によって庇護(ひご)された禅宗(禅宗)。その中心的な修行の作法の1つが「坐禅(例 : 結跏趺坐など)を組む」、そして『瞑想』へと入る。他の僧侶と一緒の時は声を出しての『読経・禅問答』などがあるそうです。
②-4 その「坐禅」を組み瞑想することを通して、『空』にすること・・・これが大事だとも言われています。さて、問題はその「空」とは何か? 経典に出てくる有名な一節『色即是空(しきそくぜくう) 空即是色(くうそくぜしき)』とは? 本書を読むと・・・その答えやヒントやひらめきが見つかるかも? もう1つは『色不異空(いきふいくう) 空不異色(くうふいしき)』。「五蘊(ごうん)」とは? 解説でくわしく書いてありました。サンスクリット語(いわゆる、梵語)から漢訳へと言う内容で、なかなか・・・アジがあります。
②-5 書いてある内容は相当むずかしいです。だけど、この1つの経典の1冊の『それ自体の 1つの響きとリズム』に奥義が隠されてるのかな?・・・とも感じますが、はたして どうでしょう?
出版情報
「 あらすじとイラストでわかる般若心経 知的発見!探検隊 著 Kindle版 イースト・プレス社」
あらすじとイラストでわかる般若心経 Kindle版
以上です
ではまた!