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HM卿 reading(読書) カーター・ディクスン ジョン・ディクスン・カー 海外本格ミステリー(古典)

ユダの窓 カーター・ディクスン著 HM卿(7) 海外本格ミステリー小説(古典) (7/19画像追加)

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カーター・ディクスン(ジョン・ディクスン・カー)著 HM卿(7)

「ユダの窓(The Judas Window)」

[A] 超ミニあらすじ〜多少、文章は時間軸も含めアレンジしております

「Kindle (含むUnlimited)」で読むJDCシリーズ  〜 H・M(ヘンリー・メリヴェール)卿(7) (JDCとCDで通算30作目)「Kindle (含むUnlimited)」で適当なものがない時は本などでといたします。

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(注)カーター・ディクスンはジョン・ディクスン・カーの別名義ですので、フェル博士に続いて、H・M(ヘンリー・メリヴェール)卿シリーズでお送りしています。

(物語は、未来の妻のなる女性の父親に会いに、主人公が彼の屋敷に向かうところから始まります)

事件の鍵の1つ  「矢」

①-1 メアリ・エリザベスは、2人の婚約の願いを父親は大変喜んでいたとジェームズ・キャプロン・アンズウェルに伝えていた。そもそも彼女にジェームズを紹介したのは、彼のいとこレジナルド大尉である。

①-2 『ウイスキー・ソーダはいるかね?』と彼に聞かれて、・・・ジェームズ・アンズウェルは地球が周りはじめて重力が変化し身体の軸が徐々に傾いていき、まるで無重力空間の宇宙で横になっていくのを感じるかのように、コップを床に置いた。

①-3  屋敷を訪れてきた男を執事のダイアーが案内している。(きっと、あの男が、ジェームズだわ!) その時階段の上から1人の女性がその男を観察していた。この屋敷に同居しているヒューム氏の女性秘書(今は家政婦のような仕事が中心になっている)ミス・フローラ・アメリア・ジョーダンは、その男がある部屋に通されると、ふたたび階段をのぼっていった。これからエイヴォリーの弟でもある医師のスペンサーと一緒にロンドンにいるメアリを車で訪れる約束のため、彼の分もスーツケースに入れてところだった(時間がないわ〜、先生は病院でお仕事なのでこれを持っていって合流する予定なのに)。

①-4 ごま塩頭のヒューム家の執事、ハーバート・ウィリアム・ダイアー は、エイヴォリー・ヒュームの指示にしたがってアンズウェルを彼の書斎へと案内していった。ただ、ダイアーはアンズウェルがコートを着たままということが気になった(さっきの旦那様の言葉は何・・・?)。

①-5 H・M卿とランチを食べながら、 ケンウッド(ケン)・ブレークとその妻イヴリンは、かって卿との縁で夫婦になったことを感謝しつつも、今回の裁判での勝ち目が気になった(絶対絶命だわっ!) 。するとH・M卿はラムをほおばりながら「・・・の窓がだな・・・」とボソッと言った。「えっ? 何ですって?」。ケンも聞き返した「窓って?」。

①-6 しばらくしてジェームズ・アンズウェルは目が覚めた。ウイスキー・ソーダの味が残っていた(え〜と、コップはどこへ、と)。ふらつきながらテーブルを支えにして立つと、人の足が(えっ?)。そして身体が見えた(むむっ!)。窓はしっかりと閉まってる。ふりかえった。ドアは開いていたはずだが今は閉まっている。手には何かが(なんだ、こ・れ・はっ!)。矢は? 壁の3本の矢は・・・1本ないっ!(あっあっあっ! ) なぜだ?・・・? その時、ドアをノックする音が・・・。ドンドンドン!! 少し開いた・・・(執事と秘書と隣家のフレミング何某が立っていた)・・・、 キャー!

エイヴォリー・ヒューム家の書斎の壁に飾られた3本の矢

[B] 本作の主な登場人物  (書籍によっては、登場人物の名前に多少の違いがあることもあります)  (採番②と③と④と⑤を分類上必要なら使う)

以下、おおまかな登場シーン別くらいにグループ分しておりますが、あまり深い意味はありません

(舞台)  グロヴナー街12番〜のメアリの父親エイヴォリー・ヒューム氏の屋敷からはじまります

(メアリの父親エイヴォリー・ヒューム氏の屋敷の関係者)

②-1 キャピタル・カウンティーズ銀行の元取締役(元同銀行セント・ジェームズ支店長)、60代の(王室弓術愛好家協会およびケント州森の狩人クラブでの輝かしい記録とトロフィーを持つ)アーチェリー愛好家のメアリの父親 : エイヴォリー・ヒューム

②-2  その娘。(アンズウェルのいとこの レジナルド・アンズウェル大尉の紹介で)ジェームズ・キャプロン・アンズウェルと知り合って婚約。今回の事の前に父親からは結婚の了承と祝福を手紙と電話でもらっていた、父親は大変喜んでいたと彼に伝えていた : メアリ・エリザベス

②-3 セント・プレイド病院の勤務医 で、ヒューム氏と同居している、その弟 : ドクター・スペンサー

②-4  同じく、同居しているヒューム氏の女性秘書  : ミス・フローラ・アメリア・ジョーダン

②-5 (ごま塩頭の)ヒューム家の執事 :  ハーバート・ウィリアム・ダイアー

②-20 屋敷の周辺の関係者たち

②-20 ヒューム家の隣人で、メアリの父親エイヴォリー・ヒュームと同じく、アーチェリー愛好家 : ランドルフ・フレミング

②-20 メアリの周辺の人たち

②-30  メアリの婚約者で、母親からの相続で豊かな男性 : ジェームズ・キャプロン・アンズウェル

②-31 アンズウェルにメアリを紹介した上で100ポンド借りた、アンズウェルのいとこ : レジナルド・アンズウェル大尉

②-40 ヒューム家の書斎の窓にシャッターを取り付けた職人 : チープサイドの「デント父子商会」

②-41 特注で灰色雁の羽根を矢に取り付けた便利屋 : シャンクス

「中央刑事裁判所(オールド・ベイリー)」を中心とする法廷での審理の関係者

③-1 判事(裁判官) : バーミー・ボドキン 

訴追側(刑事事件で公訴提起ならびに遂行する、検察官のような役割)の弁護団 

③-2 王に代わって審理に出席する(訴追側弁護士担当)、剣呑(けんのん)極まりない印象の王室顧問弁護士(法務長官と呼ばれる場合もあるらしい) : サー・ウォルター・ストーム

③-10  訴追側弁護団(サー・ウォルター・ストーム側)の1人  : ハントリー・ロートン

③-11 同じく訴追側弁護団の1人  : ジャン・スプラッグ

(本作の語り手とその妻)

④-90 本作の語り手、プレーグ・コート(黒死荘)の事件でも登場 : ケンウッド(ケン)・ブレーク

④-91 その妻(パンチとジュディでも一緒だった)元情報部の美人女性 : イヴリン

(捜査の関係者 〜 H・M卿の周辺人物に関しては、登場の有無に関わらず記載しております)

④-93 事件担当管区の警部(犯罪捜査部) : モットラム

④-94 事件担当の巡査 : レイ

④-95 マスターズがH・M卿に相談しにいく時に書面で許可を取るロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)の副総監 : フォレット  

④-96 情報部の入っているビル「ホワイト・ホール」でのH・M卿の秘書兼電話交換手 : ロリポップ・フォリオット   

④-98 情報部の入っているビル「ホワイト・ホール」の受付けの人 : カーステア  

④-98 今回は裁判でのサポート役として、また、司令塔として働くH・M卿の秘書 : ロリポップ・フォリオット

④-99 被告側の弁護人として法廷に立った、名探偵(かっての陸軍省諜報局部長で)本作では情報部部長 :  H・M(ヘンリー・メリヴェール)卿

[C] 本作について (採番は⑥〜)

⑥-1 原題は「The Judas Window」。なお、(1)巻頭には『序/ダグラス・G・グリーン(Introduction by Douglas G. Greene)』があります。また(2)巻末には『ジョン・ディクスン・カーの魅力 瀬戸川猛資・鏡明・北村薫・斎藤嘉久』と『本座談会と「ユダの窓」について 戸川安宣』があります。ちなみに、「ダグラス・G・グリーン(Douglas G. Greene)、1944〜」は、『ジョン・ディクスン・カー - 奇蹟を解く男(John Dickson Carr: The Man Who Explained Miracles)、国書刊行会、1995』を書いた作家です。この作品は日本でも翻訳されており、「不可能犯罪の巨匠 ジョン・ディクスン・カー」の生涯を、資料とインタビューそしておのおのの作品についての記載によって分析した有名な書物です。

⑥-2 概して、カーター・ディクスン(Carter Dickson、ジョン・ディクスン・カー)の作風としては、「犯人は誰か?」だけでなく、『どうやってそれを成し遂げたか?』というところが、作品によって顕著な場合があります。本作においては、ある『特別なもの』がトリックとして使われております。

⑥-3 「ユダの窓(The Judas Window) ヘンリー・メリヴェール卿シリーズ Kindle版」、カーター・ディクスン(Carter Dickson)、すなわち、ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)著  (創元推理文庫  高沢治訳) 。

⑥-4 法廷弁護士(バリスター、barrister)と事務弁護士(ソリスター、solicitor)について。

英国は陪審裁判制度で、「(王立=)勅撰弁護士」は法廷弁護士(バリスタ)から選ばれる弁護士、今回はどちらかというと難事件の訴追側に立っているようです(つまりは被告の罪を追及する側)。他方「事務弁護士(ソリスター、solicitor) 」は依頼者から法律事務所などで依頼を受けて、法的アドバイスなどを補佐的仕事を行う役目)だそうです。自ら弁護士役も引き受けたH・M卿は今回も「被告人」の無実を証明するために事件の謎を解きほぐし、真実を解説し真犯人をも確定し事件すべてを解決する立場となって苦心します。本書の進行役のケンとイヴリン夫婦も法廷に出てサポートします。法廷では、証人の証言や証拠を調べていき、立場のちがう弁護を披露して陪審員の賛同を得るよう努力し、意見が分かれるであろう陪審員たちの審議を経て、最終的に判決へと結審するという形をとったようです。私は現在はどうなのかはよく存じませんので興味のある方はネットなどでググってください。このジョン・ディクスン・カーの作品の中にはいくつか法廷物がありまして、『バトラー弁護に立つ』や、かってここのブログ記事にしました 『疑惑の影(Below Suspicion) 〜 フェル博士と弁護士パトリック・バトラーが活躍する)』をお読みいただければさらにお楽しみいただけるかもしれません )

⑥-5(a) 記事タイトル : 「疑惑の影 ジョン・ディクスン・カー著 フェル博士(18) 海外本格ミステリー小説(古典)」

⑥-5(b) URLはこちら→  https://gsbyjt-lottalove.com/疑惑の影%E3%80%80ジョン・ディクスン・カー著%E3%80%80フェル/

[D] H・M(ヘンリー・メリヴェール)卿シリーズ    (採番は⑦〜)

⑦-1 ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)」の人気作品には、いろいろな主人公(探偵役)が登場します。「アンリ・バンコラン(Henri Bencolin)予審判事」、「ギディオン・フェル(Gideon Fell)博士」、「警視総監直属D3課長マーチ大佐(Colonel March)、主に短編で登場」などです。事件が不可能犯罪や密室の場合は、時に「誰がやったか?」よりも「どのようにしてそれらがなされたか?」に重点が置かれる場合があります。

⑦-2 一方、別名義のカーター・ディクスン(Carter Dickson)で発表した作品では、「通称H・Mこと、ヘンリー・メリヴェール卿(Sir Henry Merrivale)」が主に活躍し、その彼が登場する長編第1作目は「プレーグ・コートの殺人(The Plague Court Murders)、別名 : 黒死荘殺人事件」ですが、こちらも人気の主人公です。このHMが主人公の場合も、フェル博士登場と同様に、事件が不可能犯罪や密室の場合は、時に「誰がやったか?」よりも「どのようにしてそれらがなされたか?」に重点が置かれる場合があります。(現在、出版物の検索などでは、いずれもジョン・ディクスン・カー名義で検索できる)。

⑦-3 現在、このブログでは、『フェル博士』の作品の記事が一通り終わりまして、新しく『通称H・Mこと、ヘンリー・メリヴェール卿』シリーズとして、まず順に続けております。その時点で「Kindle (含むUnlimited)」の本が出ていないなどの事情があれば、記事の枠だけ作ってスキップして次の作品に進み、後でKindle版が出てきた場合は、順番は後になりますが、いつか記事にする予定ではいます。別途、その際に新訳本などがあればそちらを読むこともあるかもしれません。

⑦-4 『通称H・Mこと、ヘンリー・メリヴェール卿(出版社によっては多少の表記の違いがある)』の経歴を簡単に書きますと、イギリスのサセックス生まれ。巨体で『内科医といわれるが医師』と『法廷弁護士』の資格を持ちながらも、第一次大戦中は『英国陸軍諜報部』の所属、戦後は情報部の所属となっている。初出は本書『プレーグ・コートの殺人(The Plague Court Murders)』です。

H・M(ヘンリー・メリヴェール)卿(7) (JDCとCDで通算30作目)

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ではまた!

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