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reading(読書) ジョン・ディクスン・カー フェル博士 海外本格ミステリー(古典)

囁く影 ジョン・ディクスン・カー著 フェル博士(16) 海外本格ミステリー小説(古典)

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囁く影(ささやく かげ) 〜 ジョン・ディクスン・カー著  フェル博士(16)

[A] 「Kindle (含むUnlimited)」で読むJDC 〜 超ミニあらすじ〜多少、文章は時間軸も含めアレンジしております   フェル博士(16) 

(本作の舞台) 1945年第二次大戦直後のロンドン。歴史学者マイルズ・ハモンドが 『(フェル博士が名誉幹事を務める)殺人クラブ』の晩餐会に遅刻してやってきたところから始まります

本作の概要-フェル博士(16)「囁(ささや)く影」: 本作は大変面白い内容でおすすめな本格ミステリー小説となっています。その内容としては、(A) 話題がいっぱい〜少なくとも4つキーとなるストーリーが展開する (B) 次から次へと驚くように展開する『ジェットコースター・ストーリー』(C) 謎がなぞを呼び、文章にスピードがあるため、スリルとサスペンスに満ちたドキドキ感とロマンティックな感じも漂(ただよ)います (D)他の作品同様JDC特有の美しい情感あふれる文章が楽しめる

①-1 思い返せば、第二次大戦後に長い病院のベッドでの生活を過ごした後、今は歴史学者となっていた「マイルズ・ハモンド」の心の傷も癒(い)えた。それから叔父の「チャールズ・ハモンド卿」が亡くなったのだ。仲の良い妹「マリオン」と共に、大好きな膨大な蔵書のある『図書室』を含めその土地や屋敷はもちろん全財産を受け継いだのだった。

①-2 妹マリオンにはすでに婚約者がいて、その男「スチーブ・カーチス(スティーヴ・カーティス)」は軍隊の後「情報局」に勤めていた。2人はとても仲が良かった。その2人がやってくるというので迎えにいったマイルズはウォータールー駅のカフェで話をする。「司書(ししょ)」として図書館で働いてもらうと決めた女性がもうそこまでやって来ているというのに、残念ながらスチーブは急な仕事ですぐ帰らねばという。やがて、マリオンとその女性は互いにすぐに打ち解け、『香水のプレゼント』までもらうしまつ。マリオンは『今夜あなたが泊まるのは2階の部屋、私たちは下の階に移るから」などと屋敷の中の案内とプレゼントのお返しを約束する。その美しい女性は「フェイ・シートン」と名乗った。

①-3 あの日、「新聞記者のバーバラ・モレル」は1枚の『カラー写真』を見て何か不思議な感じがした。バーバラのそばにはマイルズが座る。ロンドンのベルトリング・レストランで開かれている恒例の『殺人クラブ(the Murder Club)』の晩餐会(ディナー)の一室のこと。この会の名誉幹事はあの『フェル博士』であるがその姿はなかった。そればかりか会員が1人も来ていなかった。2人の横には今夜の講演予定として呼ばれていた、エジンバラ大学のフランス文学の教授「ジョルジュ・アントワーヌ・リゴー 」が座る。

①-4 何かの手違いで会はお流れになったが、リゴー教授はせっかくだからと『(彼自身が経験した)ある過去の忌まわしい、それでいて不可思議な塔の上での殺人事件』の話をする。料理の世話などをするのはレストランの給仕頭「フレデリック」である。外は雨が降っていた。教授は言う。この『その塔の事件の方の記憶をまとめた書類の束(たば)』と『そのカラー写真』を見てほしいと。

①-5 リゴー教授の話とは、1939年フランスはパリ南方の「シャルトル(Chartres)」に住む、その町最大の皮革製造業の会社『ペルティエ社』を営むイギリス人大富豪「ハワード・ブルック」一家の話。彼と「妻 ジョルジーナ」と「やがては跡取りとなる美男の息子 ハリー」たちは『ポールガル荘』と呼ぶ四角い屋敷に住んでいた。ハワードと面識のあったリゴー教授自身はハリーにいろいろ教えていた。ハリーは親友に毎週手紙を書いて出すような男だった。その屋敷の向こうには河を隔てて丸い古い塔が建っていた。やがて、ある日その塔で信じられないような事件が起きる。ハリーは泣き叫ぶ! ハワードに雇われていた秘書は近くの河で泳いでいた。リゴー教授はやっとの思いで塔にたどり着く。

ハワード・ブルックの屋敷『ポールガル荘』と塔(イメージ図)

①-6 警察はお手上げだったが、その塔では次の事柄が要点だった。『ハワードが銀行から出てきた時持っていた札束の入ったバッグ』、『剣が中に収まるようになっている血のついた仕込み杖』、『塔の周りには、その日たまたまランチ・ピクニックに来ていた一家』などの現場の状況。その時も『レインコート』を持っていくほどの小雨が降っていた。バーバラは『その写真』に写つる女性をじっと見た。マイルズものぞきこんだ、その美しく魅力的な顔の女性を。

①-7 その夜、立派な図書室が見たいと言ってたリゴー教授とフェル博士がマイルズやマリオンの屋敷に突然車でやってきた。マイルズは、あの時の写真に映る美人の秘書の名を思い出していた。フェル博士は『海泡石(かいほうせき、メヤシャム、meerschaum)のパイプ』を手に持っていた。今夜はバーバラはいない。月が光を放っていた。

①-8 その夜、マリオンはもう寝ていた。下は図書室、マイルズがいる。その下の階には司書のフェイ。もう夜も遅くなったので帰るというリゴー教授とフェル博士にも泊まってもらった。ベッドの近くにはフェイにもらったばかりの『香水』。しかし、彼女は何かの音で目覚めたのだった。こめかみの近くには何か冷たいものを感じる、そしてそれから朦朧(もうろう)とした頭だったが『声』が聞こえた。それは『ささやくような声』・・・そして・・・。

地下鉄のシーン(イメージ図)

[B] 本作の主な登場人物  (書籍によっては、登場人物の名前に多少の違いがあることもあります)  (採番②と③)

以下、おおまかな登場シーン別くらいにグループ分しておりますが、あまり深い意味はありません

[ハワード家の人たちとその関係者]

②-1  パリ郊外でその町最大の皮革製造業の会社『ペルティエィ社』を営むイギリス人の大富豪で、ハリーの父親 : ハワード・ブルック

②-2  その妻(ハリーの母親) : ジョルジーナ

②-3  その息子 : ハリー

②-4  ハリーが週一で手紙を送っていた親友 : ジェームズ(ジム)・モレル

②-5  叔父チャールズ・ハモンド卿の死によって莫大な財産を妹とともに継いだ、歴史学者、35才 : マイルズ・ハモンド

②-6  兄 マイルズ思いのその妹 : マリオン

②-7  情報局に勤めるマリオンの婚約者 : スチーブ・カーチス(スティーヴ・カーティス)

②-8  マイルズとは『殺人クラブ』で出会った、フリート・ストリートにある新聞社『モーニング・レコード社』の女性記者 : バーバラ・モレル

②-9  に講演に来た著作『カリョストロの生涯』で有名なエジンバラ大学のフランス文学の教授 : ジョルジュ・アントワーヌ・リゴー

②-10  マイルズが雇うことになった魅力的な女性司書 : フェイ・シートン

②-11 『殺人クラブ』の晩餐会が催されるベルトリング・レストランの給仕頭 : フレデリック

②-12  医師   :   ローレンヌ・ガーヴィス

②-13  看護婦(看護師)   :   ミス・ピーターズ

(以下、捜査関係者)

④-98 村の要請で死体の人物確認にやってきた、フェル博士とも親しいロンドン警視庁の警視 : ハドレー(ハドリー)

④-99 (本作では)『殺人クラブ』の名誉幹事でもある、ギデオン・フェル博士

[C] 本作について

⑥-1 原題は「He Who Whispers」。目次は全部で20(つまり20章)からなっています。

⑥-2 「囁く影 (He Who Whispers) Kindle版」、ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)著 (ハヤカワ・ミステリ文庫 斉藤数衞 訳 Kindle版) 。なお、改訳版のもよう。

[D] フェル博士シリーズ

⑦-1 ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)」の人気作品には、いろいろな主人公(探偵役)が登場します。「アンリ・バンコラン(Henri Bencolin)予審判事」、「ギディオン・フェル(Gideon Fell)博士」、「警視総監直属D3課長マーチ大佐(Colonel March)、主に短編で登場」などです。事件が不可能犯罪や密室の場合は、時に「誰がやったか?」よりも「どのようにしてそれらがなされたか?」に重点が置かれる場合があります。

⑦-2 一方、別名義のカーター・ディクスン(Carter Dickson)で発表した作品では、「通称H・Mこと、ヘンリー・メリヴェール卿(Sir Henry Merrivale)」が主に活躍し、その彼が登場する長編第1作目は「プレーグ・コートの殺人(The Plague Court Murders)」ですが、こちらも人気の主人公です。このHMが主人公の場合も、フェル博士登場と同様に、事件が不可能犯罪や密室の場合は、時に「誰がやったか?」よりも「どのようにしてそれらがなされたか?」に重点が置かれる場合があります。

⑦-3 現在、このブログでは、『フェル博士』の作品の記事をまず順に続けております。その時点で「Kindle (含むUnlimited)」の本が出ていないなどの事情があれば、記事の枠だけ作ってスキップして次の作品に進み、後でKindle版が出てきた場合は、順番は後になりますが、いつか記事にする予定ではいます。別途、その際に新訳本などがあればそちらを読むこともあるかもしれません。

ではまた!

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