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Kindle Unlimitedで読む reading(読書) ポール・アルテ 海外本格ミステリー小説

死が招く  ポール・アルテ著 海外本格ミステリー小説(18)

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フランスのミステリー作家、ポール・アルテの人気作品が文庫版で登場

『第四の扉』に続く、ツイスト博士・ シリーズの第2作が登場!

[A] 本作について (「Kindle (含むUnlimited)」で読む )

本作「死が招く」は、フランスの本格ミステリー作家で3年連続で「本格ミステリ・ベスト10(海外部門)」第1位を成し遂げたポール・アルテ氏の長編小説「アラン・ツイスト博士シリーズ」の第2作めです(1988年)。第1作は「第四の扉」(同じくハヤカワ・ミステリー文庫)です。ちなみに英語のタイトルは「Death Invites You」です。

作者はジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)ファンを自他共に認める作家で本格ミステリーでも『密室』や『不可能犯罪』などカーの趣味を愛してやまない様子です(巻末に本人の記事が載っています)。小説の舞台は本作でもイギリスでありますが、フランス風味をちょこっと加えて、さらにいろいろな作品を彷彿とさせて「ああ、カーのあの作品のオマージュかな?」と思わせる(複数の作品の)状況などが「ありえな〜い面白さ」が出てきます。もちろん、ストーリー全体と謎解きは斬新(ざんしん)な物です。

彼の小説は今のところ(日本で翻訳されているものとしては)大きく3つに分類され、「オーウェン・バーンズ」と、そして本「アラン・ツイスト博士(Dr. Twist and Chief Inspector Hurst novels)」と「その他」になります。オーウェン・バーンズとアラン・ツイスト博士は、たぶん「H・M卿とフェル博士」の反射的存在でしょうけど、体格はまるで正反対、2人とも「やせ型」であります。

巻末には (1) 著者ポール・アルテ自身が書いた『ディクスン・カーに魅せられて』(編集部訳)がついています。また、(2) 作家の大山誠一郎氏の書いた『解説』もついています。

本作は「(2004年度)本格ミステリ・ベスト10(海外部門)」第1位の名篇とされています。イギリスを舞台にして有名なミステリー作家を中心とした一族が入り込んだ迷路をロンドン警視庁とツイスト博士が謎の解明にあたります。

[B] ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章は時間軸も含めアレンジしております

[舞台は、9月終わりの穏やかな日々の頃、セント・リチャーズ・ウッドのハロルド・ヴィカーズ邸の周辺]

①-1 たくさんの絵画が部屋にはあった。黄色い四角が描かれているキャンバスも。真夜中まで色鮮やかになった4次元空間に向かっていたアーティストの長女ヘンリエッタは、自室の3次元空間の中で背伸びをしてみた(やった〜〜!! 完成だわ。シオドアおじいさま、見てちょうだい!) 。その思いに応えるかのように、さきほどドアをあけて入って来たその影は彼女の背後に近づき、やがて彼女の『女性用作業服スモック』から『絵画』に、そして窓から外、屋敷のむこうの芝生の先の鉄柵に囲まれた墓場に目を移してニヤッとした・・・。

①-2 人気のミステリ作家「ハロルド・ヴィカーズ」に沿ってミステリ批評を書いてきた『デイリー・テレグラフ』紙の記者「フレッド・スプリンガー」と、ハロルドの次女「ヴァレリー」と婚約したロンドン警視庁部長刑事「サイモン・カニンガム」。2人の男は招待状によって夜会服を着てヴィカーズ邸の夕食会にやって来たのだが、ハロルドの妻でもあり姉妹の「ヘンリエッタとヴァレリー」の母親でもある「ディン夫人」は「えっ!?」と驚いた様子。

①-3 直接確認しようと執事「フィリップ・ケスリー」に鍵を用意させ、新作の準備のために閉じこもっているハロルドの書斎をノックする。返事はないが料理の匂いはする・・・書斎のドアは鍵ではなく中から差し錠がかかっているようだ。(うん? やむを得ないか)とばかりに2人の男はドアに突進・・・。

①-4 ドアを破って突入したサイモン・カニンガム部長刑事ら男2人は(うっ)と立ち止まった。眼前には不思議な光景が。(なんだ、これは?) 書斎の右手には暖炉とマントルピースと本棚が見えた・・・。入口と反対の窓には『鎧戸』が。その手前には『液体の入った小さなコップ』が、床には『1対(双、組)の手袋』が落ちている。そしてテーブルの上・・・拳銃が見えた! ディンはふらついた・・・。たくさんの料理・・・暖炉の中で薪がパチパチと音を立てた。ディンは倒れそうになってドアをつかむ・・・執事ケスリーがあわてて支える・・・(この真上の部屋、ヘンリエッタ様の部屋に・・・妻のグラディスに医者を呼ぶように言わねば)。

①-5 一方、2人のひときわ長身が目立つ男、1人はロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)の太った赤ら顔の警部「アーチボルト・ハースト」と名探偵でもある犯罪学者「アラン・ツイスト博士」がパブ『ブリタニア亭』で夕方からビールを飲んでいた。さっきサイモンが出ていったばかりだ(うむ、この後はツイスト博士とのチェス再戦だなっ! 今夜こそ)。

①-6 妹の急変で兄のマジシャン(奇術師)「 ロジャー・シャープ」は外出先から戻ってきた。彼はハロルドとミステリーに応用できるような「しかけ」をいろいろ相談しあう仲だった。彼は病気ひとつしないような元気な男だった(虫歯1つなかったっけ)。彼は思い出していた・・・(たしか、オーストラリアにはハロルドの双子の弟「スティーヴン」がいたっけ。彼はディンをめぐってハロルドと・・・えへん。あ〜、鳩たちはどこにいったっけ。)。そうこうしている間に、ヴィカーズ邸の隣に住む引退した医師「コリン・ハバード」が騒ぎを聞きつけ様子うかがいに。

①-7 (夢の中でサイモンが部屋の中のペンキ塗り・・・クスッ! 不器用なんだから・・・)次女ヴァレリーは何かを感じてふと目が覚めた。すると・・・(劇は見に・・・あなたは来ないし・・・)夜の闇にまみれて目を開けると(「誰か」がいるっっ!) しっ白い顔! きゃーーっ!

 [C] [ 本作の登場人物    (採番は②のサブシークエンス)]

②-1 人気のミステリ作家 : ハロルド・ヴィカーズ

②-2 もう亡くなっているがハロルドの父 : シオドア

②-3 オーストラリアに住んでいるという裕福なハロルドの双子の弟 : スティーヴン・ヴィカーズ

②-4 もの静かで毅然(きぜん)としているハロルドの妻 : ディン

②-5 ディンの兄で、マジシャン(奇術師) : ロジャー・シャープ

②-6 ハロルドの長女で絵も描くアーティスト :  ヘンリエッタ

②-7 同、次女 (現在、ロンドン警視庁のサイモン・カニンガム部長刑事と婚約中) : ヴァレリー 

②-10 ヴィカーズ家の執事 : フィリップ・ケスリー

②-11 その妻 : グラディス

②-20 『デイリー・テレグラフ』紙の記者で(ハロルドの小説を中心に扱ってきた)ミステリー批評家としても有名 :  フレッド・スプリンガー

②-21  ヴィカーズ家の隣に住む引退した医師  :  コリン・ハバード

②-22  ヴィカーズ家かかりつけの歯科医 :  ブライト

②-23  ディン夫人との待ち合わせの約束という電話を息子に入れさせていた友人 : ロビンソン夫人

捜査陣

②-80 ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)の、非常に長身でずんぐりした体格、もうすぐ50代に、なぜか難事件に遭遇してしまう太った赤ら顔の警部 : アーチボルト・ハースト

②-81 ハロルドの娘ヴァレリーと婚約中の、ロンドン警視庁部長刑事 : サイモン・カニンガム

②-82 『過去の事件』にも詳しい、しわくちゃ顔で小男のロンドン警視庁の警部 : ブリグス

②-83 『ニスの匂い』に現場で気がついた若手の警官 : ウィルソン

②-84 陽気な小男の検死官 :  ロースン

②-85 死体安置所(モルグ)で、規則にしたがって検死解剖の前に遺体の確認をしてもらう医師  : リーダム

③-99 (名探偵) 非常に長身でやせてるが、愛想のいい上品そうな物腰の60才くらいの赤い口ひげと白髪混じりのくせ毛、本作ではサンドイッチが好みかも? 鼻眼鏡のブルー・グレーの目をもつ犯罪学者 : アラン・ツイスト博士(Dr. Alan Twist)。

 [D] 出版情報   (採番は㊿から)

㊿-1 日本語翻訳本の本文庫は、本年2022年7月25日付けに改めて発売されたものです(Kindle版も同様です)。

㊿-2 著者「ポール・アルテ(Paul Halter)」は、ここのブログの彼の本『第四の扉』の記事にも書きましたが、フランスの本格ミステリー作家の1人です。とりわけ「ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)[またはカーター・ディクスン(Carter Dicson)名義]」の大ファンであることからそのような『犯人が誰かというだけではなく、密室殺人も含めた不可思議な状況下での事件(不可能犯罪と呼ばれていることもある)と謎解き』という作風となり、2002年の『第四の扉』以来、3作連続『本格ミステリ・ベスト10』の1位に選ばれるなど日本のミステリー・ランキングでも有名な、また、人気の作家の1人です。本作の『オーウェン・バーンズ シリーズ』の他には『ツイスト博士(Dr. Twist)シリーズ』、『シリーズ外の作品(既に邦訳が出ているものでは『赤い霧』など )』などがあります。

㊺「死が招く(La Mort vous invite) 」ポール・アルテ(Paul Halter)著 (ハヤカワ・ミステリ文庫 平岡敦 訳 Kindle版)。

ではまた!

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