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広告 Kindle Unlimitedで読む reading(読書) ジョン・ディクスン・カー ノン・シリーズ 海外本格ミステリー(古典)

バトラー弁護に立つ  ジョン・ディクスン・カー著 ノン・シリーズ(7) 海外本格ミステリー小説(古典)

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代表作の1つが登場です  kindle版があります

「バトラー弁護に立つ(Patrick Butler for the Defence)」 ジョン・ディクスン・カー (1956)

[A] どんな作品?  kindle版がありでの、ノン・シリーズ(7)

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バトラー弁護に立つ Kindle版

  1. 簡単な紹介

①-1 海外本格ミステリー小説のジョン・ディクスン・カー関連記事では、現在「ノン・シリーズ」の長編版を順番でご紹介しています。その最後を飾る本作の場合はkindle版に基づいての記事になっております。

①-2 パトリック・バトラーは、このブログの記事では、既に『疑惑の影(Below Suspicion) 』に登場している勅選法廷弁護士(KCバリスター、ちょくせんほうていべんごし)です。そこでは、『ホロウェイ刑務所』に入っている「(魅力的で美人の) ミス・ジョイス・エリス」の弁護を引き受け、もう1人の女性「ルシア・レンショー」も登場するストーリーとなっています(発表年は、『疑惑の影 Below Suspicion (1949年)』に対して、本作の『バトラー弁護』に立つ「1956年」です)。バトラーがカーの作品で登場するのは長編では2作だけです。ヒッチコック監督のハリウッド映画とは別のストーリーです(原題が少しちがいます)。

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疑惑の影 Kindle版

(この『疑惑の影(Below Suspicion)』の、このブログでの記事はこちら)

こちら→  (タイトル 「疑惑の影 ジョン・ディクスン・カー著 フェル博士(18) 海外本格ミステリー小説(古典)」

(URL  https://gsbyjt-lottalove.com/疑惑の影%E3%80%80ジョン・ディクスン・カー著%E3%80%80フェル/

  2. どんな感じの物語?

(op1) 舞台は、ロンドン中心部カムデン区ホルボーンにある広場、『リンカンズ・イン・フィールズ(Lincoln's Inn Fields)』にある『プランティス・プランティス・アンド・ヴォーン 弁護士事務所』から始まります。

(op2)この弁護士事務所は、いわば身内で営なわれており、所長チャールズのもと、その甥のヒューが事務弁護士、もう1人事務弁護士「ジェームズ(ジム)」がいて、顧客の案件に対処しております。(下記画像をご覧ください)。

(op3)イギリスでは、時代によって多少ちがいがありますが、かんたんに判別する方法として、2つの法律専門職がある。(1)『法廷弁護士(バリシター、barrister)。刑事事件の被告人側の弁護士など、裁判所、つまり法廷での弁論活動などを行う職)、カーの作品ではフェル博士やバトラー』と(2)『事務弁護士(ソリシター、solicitor)。法廷弁護士(バリシター)とはちがい裁判に関わる書類作成などを行う職務を持つ。本作の登場したヒューとかジェームズなどです』の2つに分かれており、いずれか1つの資格しか持たないのが通常とされていました。特に世間を騒がすような重大で複雑な犯罪事件にあたっては「国王」の任命した弁論士が「陛下」に代わって行うという意味で『勅選法廷弁護士(ちょくせんほうていべんごし KCバリスター』というのも出てきました。(むむむ、むずかしいですね)

こちらは日本の法廷の場合

(OP4) なお、本作の序盤・中盤に出てくる『手套(しゅとう)』とは、『手袋(てぶくろ)』のことです。

(Googleマップ 現在のロンドン中心部カムデン区ホルボーン、リンカンズ・イン・フィールズ付近

(それでは続いて、ネタバレなしのミニあらすじです)

[ B ] ネタバレなしのミニあらすじです。(時系列を少し変え、内容も多少脚本しています) ②の連番

(舞台は ロンドン中心部カムデン区ホルボーンにある広場、『リンカンズ・イン・フィールズ(Lincoln's Inn Fields)』の『プランティス・プランティス・アンド・ヴォーン 弁護士事務所』からはじまります)

②-1 どたばたしたが、今はやっとゆっくり話せる・・・「バトラー」は改めて「ヒュー」にその時のことを確認した。謎の解明には絶対的に必要な知っておくべきことだ。

(i) 部屋を出た時、アーブーは確かに生きてた?

(ii) その時、部屋の中に誰かが隠れていたことは?

(iii) 戸口で、ヒューが振り返って見た時、ソファに座っていたがこちらに背を向けて・・・アーブーは何をしてた?

(iv) 隣室の「ヴォーン」の部屋を除いて彼の名を呼んだ時、そのわずかな時間に何か?

(v) 彼は「本物のアーブー」だったか?

(vi) アーブーはパントマイムの天才のようで、その時の状況を絵を見るように説明するのが上手だった。「だまされた彼の兄弟」というのは誰?

(vii) ヘレンはなぜ「オーマー」の話を知っていた?

②-2 ・・・ヒューの答えを聞きながら、バトラーは目の前の空間に「その現場」を再現して行った。そして「出かける」というのだ。運転手のジョージに準備を指示しながら、自分は「(こういう時にも使える)ダンウィッチ侯爵」の名詞を取り出して・・・鏡・・・発音・・・「エスクロケ」と言っただと? (ジムあとは頼むぞ!)

②-3 舞台で観客をあっと驚かせる「魔術師」の役で出ている「アーブー」は、2、3ヶ月前に、ある人物に勧められて「6,000ポンドのお金を、ある石油会社」につぎ込んでいた。彼はもともとコツコツとやるというより賭け事で一攫千金を夢見るタイプだった。妻は、あまり彼からその話の詳細は聞かされていなかったが、2番前、アーブーから少し話を聞き「何でも・・・ロンドンでもれっきとした弁護士事務所の1つ」で相談してきたところだと言ってたらしい。(英国スターリングポンドと日本円の為替レートについては、現在のものでよければネットで調べることは可能ですが、ここでは省略します)。

②-4 劇場の近くの、『死者の手ぶくろ 好事家(こうずか)向きの歴史的珍品』という甲板を掲げる、いかにも面白そうな『骨董屋 ジェー・コッタビイ』があった。そこへ寄ったバトラーとヒューとバトラーの運転手「ジョンソン」は店主が見せてくれた面白い品をながめた。「手袋(男物と女物がある)」と『柄には12使徒の姿が1本ずつ彫られた、先端を中に置いて円形に並べた12本の長いナイフ』があった(「手套(しゅとう)とは「手袋」のこと)。

②-5 置いていかれた「ヘレン」と「パム」は、ゆっくりと出ていった。(大変! あんなに警官たちが・・・あっ、シティ警察の私服刑事「ダフ警部」がこっちに・・・その時、みんながわっーと出ていこうとしたので、その間にまぎれることができた。)

②-6  劇場から抜け出た『彼ら』は『バッキンガムホテル』の壁伝いに・・・あるいて下に降りようとしたが、身体のバランスを崩した1人が、客室に落ちていった。そこにはベッドの上に婦人が・・・「きゃ〜!」

画像は「いらすとや」さんから。

[C] 主な登場人物 ⑤の連番

  (i) リンカンズ・イン・フィールズちかくのある建物の4階にある 『プランティス・プランティス・アンド・ヴォーン 弁護士事務所』の関係者

『プランティス・プランティス・アンド・ヴォーン 弁護士事務所』の簡単な人物相関図(この記事の一番上のものと同じ)

⑤-1  弁護士事務所の所長 : チャールズ・グランディソン・プランティス

⑤-2  副所長で、チャールズの甥(おい) の事務弁護士、35才。探偵小説が大好きで、ミステリーやスリラー小説の本が事務所の本棚にある : ヒュー

⑤-5 ヒューの隣室にいる、ヒューより若い事務弁護士(いずれヒューの義理の弟になる予定) : ジェームズ(ジム)・ヴォーン

⑤-3   ヒューの許婚、鳶色の髪黒の瞳。 28才 :   ヘレン・ディーン

⑤-4 ヒューの妹で、ジェームズの婚約者 : モニカ(モンニィとジムは呼ぶ)・プランティス

   ( ii) 舞台で活躍する 「魔術師」

⑤-30 フェユームの夫、別名『イスパハンのオーマー』: アーブー

⑤-31 妻で、舞台でアーブーの代役もつとめる、かなり魅力的なフランス生れの女魔術師 : フェユーム

⑤-32 舞台の呼び出し少年 : ジョニィ・ヴァトン

   ( iii) 市の有力者の関係

⑤-40 市の有力者 : 陰で何かを動かす力を持つサクスマンド卿

⑤-41 その娘 : レイディ・パメラ・ド・サックス

   (v) その他

⑤-70  劇場の近くの『骨董店』の店主 :  ジェー・コッタビイ

⑤-71  『骨董店』の2階に事務所を持つ事務弁護士 :  ゼラルド・レイク

⑤-72 イギリス最大の馬券屋の1人。多くの都市に60いくつもの出張所を持つ男 : 「ファーザー・ビル」

   ( vi) バトラーの関係者

⑤-80 法廷弁護士 : パトリック・バトラー

⑤-81  バトラーの運転手 : ジョンソン

⑤-82 同、家政婦。バトラーの指示であれやこれやと確認や手配などを行う : パースタナック夫人

⑤-83 バトラーの宿敵の判事 : ホーレス・ストーンマン判事

⑤-84 ストーンマン判事の娘、50才ぐらい : ?

⑤-85  細くて背の高い令嬢。見かけの奥には鋭い知性が隠されている  : パム?

   ( vii) 捜査関係者

⑤-90  ロンドン警視庁 副総監  : リー

⑤-91  ロンドン警視庁 犯罪捜査科の部長  : ハサートン

⑤-91  ロンドン警視庁 渉外係(特別警察の主任)  : ジョン・ワート部長

⑤-94  シティ警察(三大金融市場の一つロンドン金融市場を抱える世界金融の中心地「シティ・オブ・ロンドン」を管轄としている)の私服刑事  : ダフ警部

[ D] 出版情報など    

(この記事はkindle版に基づいています)

⑥-1 Kindle版「バトラー弁護に立つ(Patrick Butler for the Defence [Defenseである。英米のスペルのちがいによる]) ハヤカワ・ミステリ Kindle版 ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)著 橋本福夫訳 (電子書籍版は2015年3月発行) (早川書房) 

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バトラー弁護に立つ Kindle版

  1. 簡単な紹介

[ F ] その他

    参考    ノン・シリーズの長編シリーズ  (★印はkindleありで記事も済み)

(1) 🎉(☆仮) 毒のたわむれ(Poison in Jest ) 1932

(2) 🎉(☆仮) 弓弦城殺人事件(The Bowstring Murders) 1933

(3) ㊗️記事済み 火刑法廷(The Burning Court) 1937

(4) 🎉(☆仮) 第三の銃弾(The Third Bullet) 1937

(5) ㊗️記事済み 皇帝のかぎ煙草入れ(The Emperor's Snuff-Box) 1942

(6) 🎉 (☆仮) 九つの答(The Nine Wrong Answers ) 1952

(7) ㊗️(本記事) バトラー弁護に立つ(Patrick Butler for the Defence) 1956

(以上です、wikiなどによる)

以上です

続きは次回です!

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