まだkindle版がないので、簡単な紹介と「超みじかいあらすじ」などだけです
「ロンドン橋落ちた(The Demoniacs)」 ジョン・ディクスン・カー (1957)
[A] kindle(含Unlimited)版がまだない 〜 歴史もの(4) 海外本格ミステリー小説(古典)
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ロンドン橋が落ちる (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1195) 新書 – 1973/1/1
1. 簡単な紹介と超みじかいあらすじ だけです
①-1 海外本格ミステリー小説のジョン・ディクスン・カー関連記事では、今回、「時代物(歴史物と以下略します)シリーズ」の長編版を順番でご紹介しています。ですが当該小説の、現在のところ(2023年10月20日現在の邦文)kindle版(邦訳版)はありません。したがって正式なブログ記事としては後日、と言うことになるかもしれませんが、現在はスキップして後に進みます。(そのかわりに、ここでインフォメーションだけの記事としまして、後日kindle版が出た時点[しかも新訳版かもしれません]で、あらたな記事を起こすことになります)。よろしくお願いします。
[ B ] どんな感じの小説? (ネタバレなしのミニあらすじです。時系列を少し変え、内容も多少脚本しています)
(舞台はジョージ2世(George II)治下の1757年あたりから)
(このシリーズで3度目登場の英仏海峡。イギリス側がドーバー。時代は少しちがう)
(超短いあらすじは画像とマップの下か
②-1 フランス王ルイ15世のために「ポンパドゥール夫人」がヴェルサイユの森に開いたとされている『鹿の園(しかのその)』(18世紀頃)。パリにあるそこから娘(卿の姪にあたる女性)を1人助けだしてロンドンに連れてきてほしいと「モーティマー・ラルストン卿」は言う。 それは1957年のこと。
②-2 「ジェフリー・ウィン」はモーティマー卿の命(めい)とあればとその娘「ペッグ」をパリで救出した後(のち)、ロンドンへと向かった。カレーからドーバー、そしてドーバーからロンドン橋へ2人は急ぐ・・・。周りは霧・・・そこに謎の攻撃が始まる。「きゃ〜〜っ!」、「だっ、だれだ!」。ロンドン橋の上は、大騒ぎとなった。
②-3 どういうことか? 実は、モーティマー卿の愛妾「ラヴィニア」は、ペッグに憎しみをつのらせていたからである。いまとなれば、モーティマー卿はラヴィニアの思いのまま。ロンドン橋上でさまよう「ペッグ」と「ウィン」。追っ手からうまく逃げおおせたと思った矢先、2人は『ロンドン橋に住むという謎めいた老婆』の事件に遭遇(そうぐう)する・・・。果たして?
「橋の上の格闘」のイメージ図(画像は「いらすとや」さんから)
[ C ] 参考
c-1 ジョージ2世(George II) (1683〜1760)
「ジョージ2世」は「ジョージ1世とゾフィー・ドロテアの息子」であり、第2代グレートブリテンおよびアイルランド国。北ドイツで生まれた。プリンス・オブ・ウェールズの称号も与えられているらしい。(wikiその他ネットの情報による)
c-2 ロンドン橋 (London Bridge)
(ロンドンを流れるテムズ川にかかるロンドン橋。下を船が通過する際には開くもよう)
ロンドンを流れるテムズ川にかかる橋。歴史上登場する最初の橋はローマ人によるものと言われている(AD46に架けられた木製)。それゆえ、戦争などにより火災になってたりする(1136年)。現在のロンドン橋は1967〜1972年に建造されたコンクリート製(1973/03/17に、エリザベス2世[Elizabeth the Second]によって開通)とある。(wikiその他ネットの情報による)
(夜のロンドン橋の画像)
(青い色もきれいなロンドン橋の画像)
(画像は3枚とも、Pixabayから)
c-3 原題について
本書の原題は「The Demoniacs」で、意味は「demon」から「悪魔に取りつかれたような、凶暴な」などです。名詞「Demoniac(複数形s)」としては「悪魔に取りつかれた人」などの意味となっています。ミステリー/スパイ小説で時に出てくる暗号としても使われる「demoniacsのアナグラム」としては 「comedians」もあるらしいですが、本作で使われているかどうかは定かではありません。
c-4 蝋人形館
ロンドンの『マダム・タッソー館(Madame Tussauds)』や、パリの『グレヴァン美術館(Musée Grévin)』などが有名で、カーの小説には、ご存じ『蠟人形館の殺人(The Corpse in the Waxworks) バンコラン・シリーズ』もあります。
c-6(前回までと同じ)) スコットランドヤード (Scotland Yard)
(基本的には前回までの記事をご覧ください)1890年、新たに『2代目庁舎』がヴィクトリア・エンバンクメント通りに面する所に引っ越し『ニュー・スコットランドヤード』旧庁舎前の回転式看板は新庁舎に移転したもよう。この画像がいつのものかは不明(画像はPixabayから)
(画像は『ニュー・スコットランドヤード』の回転式看板)
(wikiやその他のネットの情報による)
c-5 主な登場人物 (カタカナ名称はややあいまいです 翻訳本とは少しちがうところもあるかと)
(カタカナの名前などについては翻訳版とはちがい、多少あやふやです)
(1) モーティマー・ラルストン卿の命令でパリの娘ペッグを救い出そうとしている男 : ジェフリー・ウィン(Jeffrey Wynne)
(2) ルイ15世の「鹿の園」にいる、モーティマー卿の姪(めい) : ペッグ・ラルストン(Peg Ralston)
(3) 大富豪で、ペッグの父親 : モーティマー・ラルストン卿
(4) ジェフリーを憎む、モーティマー卿の愛妾 : ラヴィニア(Lavinia Cresswell)
(5) (実在) 文豪 : ローレンス・スターン
(6) 盲目の判事 (ロンドン警視庁の前身『Bow street runners』を創設したと言われている) : ジョン・フィールディング(Justice Fielding)
(7) ロンドン橋に住む謎めいた老婆 ?
(8) 美貌の貴婦人 : ?
(9) 剣術の名手 : ?
(10) 事件の犯人 : ?
[ C ] 出版情報
(kindle以外)
⑦-1「ロンドン橋が落ちる(The Demoniacs ) ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)著 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1195) 新書 川口正吉訳 (早川書房 文庫版)」
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ロンドン橋が落ちる (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1195) 新書 – 1973/1/1
⑦-2 本書は彼の小説の中でもスパイやアクションの要素の高い(スリルとサスペンス満載な)、イギリスで1955年出版されたジョン・ディクスン・カーの「歴史的な(だれがやったか?)ミステリーの小説」で、彼の有名な主人公の探偵たち「フェル博士」「H・M卿」「パリの予審判事 アンリ・バンコラン」、「マーチ大佐」などが登場しない、いわば一冊で完結する単発物となっています。ナポレオンの時代ということで(作品発表当時より)過去になっています。
参考 歴史(時代)長編シリーズ (★印はkindleありで記事も済み)
(1) (☆仮)ニューゲイトの花嫁 (原題 : The Bride of Newgate)
(2) ★ビロードの悪魔 (The Devil in Velvet)
(3) (☆仮)喉切り隊長 (Captain Cut-Throat) (1955)
(4) (☆仮) 火よ燃えろ!(Fire, Burn!)
(5) ★ハイチムニー荘の醜聞(Scandal at High Chimneys)
(6) ★引き潮の魔女(The Witch of the Low-Tide)
(7) (本記事☆仮) ロンドン橋が落ちる(The Demoniacs)
(8) 深夜の密使 (Most Secret) (番外2)の改題後のもの
(9) ヴードゥーの悪魔(Papa Là-Bas 何語? 南米? スペイン? ) (原書房刊、村上和久訳、「ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ」だそうです。netの情報による)復讐物だそうです。
(10) 亡霊たちの真昼 (The Ghosts' High Noon)
(11) 死の館の謎(Deadly Hall)
(12) 血に飢えた悪鬼(The Hungry Goblin ) 探偵役に「小説 月長石」のウィルキー・コリンズが登場。
(番外1 ) (カーター・ディクスン名義) 恐怖は同じ(Fear Is the Same)
(番外2) 上述の「深夜の密使」の改題前のもの「Devil Kinsmere (1934) 」 ロジャー・フェアベーン名義
(以上です、wikiなどによる)
[ D ] その他
本記事は、一番最初に書いたように「kindle版」がまだ出版されていないための、仮記事です(このブログの海外ミステリー小説のレビュー記事のようなものは、基本的に「kindle版」で読むという感じで書いております。その理由のいくつかは(「文字サイズをかなり拡大縮小できる」、「近くの書店さんに買いにいかなくてもいい」、「本棚に収納する手間とスペースを効率化できる」)などです。
以上です
続きは次回です!