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広告 reading(読書) ジョン・ディクスン・カー 海外本格ミステリー(古典)

おすすめ本 ヴァンパイアの塔 ジョン・ディクスン・カー 海外本格ミステリー小説(古典)

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おすすめ本 カー短編全集6 「ヴァンパイアの塔 」ジョン・ディクスン・カー著

カーのラジオ・ミステリー、つまり、ラジオ・ドラマでの「カーの不可能犯罪もの」

① ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)」は、ラジオ・ドラマの台本・脚本も多く書いたと言われていて、本書はそうした「ラジオの中で繰り広げられるドラマの台本の」形式で、現代で言う人物AとBとCがセリフを交わすテレビ・ドラマの脚本のような形式になっています。ダグラス・G・グリーン(Douglas G. Green)氏の序文によれば、その現存しているカーの台本数は約75編あるらしい。この本には10編収められています。

② ラジオですので耳からしか情報は入ってこず、その場面は各自の頭の中で想像するしかありません。従って、映画やテレビで観るよりはるかに想像をかきたてられる上に、不可能犯罪のストーリー展開となっているので、ラジオの前に集まった人たちは顔を見合わせながら、もしくは、何かの仕事をしながら、そしてその手を休めながら楽しみ、あるいは驚くという状況であったでしょう。

③ 特に、おどろおどろした世界に包まれるカー独特の世界がラジオの向こうから聞こえてくれば、例えば、雷の轟(とどろき)の音と不気味な音楽が聴こえるだけでも、皆ショックを感じるかもしれません。タイトル(日本語訳だけれども)を見るだけでも、『暗黒の一瞬』とか『悪魔の原稿』とか、当本のタイトルになっている『ヴァンパイアの塔』などですから。

③ そう言えば、今から約80年ほど前の1938年10月30日(ハロウィンの日)に、オーソン・ウェルズ(Orson Welles)が、H.G.ウェルズ(H.G.Wells)原作のSF小説『宇宙戦争(The War of the Worlds)』を翻案(ほんあん)して再構成して放送した飛び入りニュース形式のラジオ番組(「火星人来襲」)がアメリカを問い合わせ続出のパニック状態に一時させた、という現実もあったのだから。

④ [ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章はアレンジしております] 夏のある日、レイトン・ホールの当主「サー・ハーヴィ・ドレイク」は慈善バザーを開いていた。そこには運勢占いのテントや射撃場もある・・・警察長のセルデン少佐も招かれているようだ・・・(雷がとどろいた!!)・・・、 当主の甥(おい)の「アラン・ドレイク」と婚約したばかりのバーバラが話していると、当主が手招いた・・・(雷の音だろうか? 射撃場の銃の音だろうか?)・・・嵐が来ようとしていた・・・。

⑤ 最初に書いたように、巻頭にはダグラス・G・グリーン氏の序文があり、巻末には、松田道弘氏の『新カー問答 -- ディクスン・カーのマニエリスム的世界』があり、この2つだけでも十分カーの魅力がわかるという感じです。

⑥ カー短編全集6「ヴァンパイアの塔 (The Dead Sleep Lightly)」ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)著 ( 創元推理文庫 大村・高見・深町 訳)

ではまた!

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