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倚天屠龍記 金庸5 海外TVドラマシリーズ

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『倚天屠龍記(いてんとりゅうき)』 (2009年版) 金庸TVドラマシリーズ (5)

 [A] [あらすじ〜多少、文章は脚本ではなくアレンジ版ですが、ほぼTVドラマの流れに従っています ]   (採番は③から)

①-1 「張無忌(ちょう むき)」は、対立する男女の間に生まれたこともあり、大変複雑な人生を歩み出すこととなった。つまり、正派武当派の俠客「張翠山」を父に持ち、他方、『(父の)正派と真っ向から敵対』する、邪教とされる『明教』の護教法王の娘「殷素素」を母親に持つ。したがって、強力な敵対組織の一族のほぼトップ同志くらいの夫婦の間に生まれた男の子である。 しかも、恐ろしい面相をした『明教』四大護教法王の「金毛獅王」こと「謝遜(しゃそん)」によって男女がともに島に流されてから出来た子供である。

①-2 したがって、ご存知『陰陽』の因果の元、この逆境に生まれた男が、天下無敵となり天下制覇の証となる伝説の至宝『倚天剣』と『屠龍刀』の2つを得れば良いというだけのことなら、話は簡単なのだが、しかし、この2つの最強の武器を手に入れたとしても、それらを自在に操(あやつる)には、その人間の内部の力ともいうべき『内力(ないりき、あるいは、ないりょく)や内功』の師匠の指導に基づく修行が必要で、それにはまたさまざまな書物、いわゆる『奥義書』を手に入れ、自らを強く律(りっ)し修行に励まねばならないわけである。

①-3 そうは言っても、「張無忌(ちょう むき)」は若い男性なので、当然、自分の内なる衝動の力をコントロールし、近寄ってくる美女たちの内なる衝動の力を、どうやって「受け止め」たり「よけたり」するかなどはとっても本能ゆえに困難と彼は痛切に感じる。なぜなら、内なる衝動を『むやみに使う』ことは、結果的に、長年にわたって修行で蓄えてきた「内力や内功」に影響するのだから。かといってむやみに『それ』を押さえつけようとしても自己内部で暴動するかもしれないのだから。

①-4 そうやって、自らの名付け親であり、義理の父となった明教四大護教法王の「金毛獅王」こと謝遜によって限定された己れの生き様を、いろいろな女性や武術の達人と闘いながら、「張無忌(ちょう むき)」は一歩踏み出して・・・。

 [B] [ 本作の主な出演 〜 役名や俳優名はややあいまいな場合があります]  (採番は②のサブ連番)

②-1 「武当七俠」の五俠である「武当派 張翠山」と天鷹教教主の娘である「明教(天鷹教) 殷素素」の間に生まれた一人息子、 張無(ちょう むき、のちに江湖での通り名は曾阿牛とした) : ダン・チャオ(鄧超)、「(チャウ・シンチーの)人魚姫(美人魚、英語題:The Mermaid)、リィオゥ・シュァン(刘轩)役」、「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件(狄仁傑之通天帝國、英題:Detective Dee and the Mystery of the Phantom Flame)、ペイ・ドンライ役」、「ドラゴン・フォー(四大名捕)シリーズ 冷血役」。

②-2  明教四大護教法王の「金毛獅王」こと謝遜  :  ザン・ジンシェン(臧金生)、「(2008年映画版)レッドクリフ(赤壁、英語原題 : Red Cliff)シリーズ、張飛役」。

②-3  チャガンテムールの娘で、当初は張無(ちょう むき)に敵対するが後に徐々に変化する女性、趙敏(ちょう びん)  : アン・イーシュアン(安以軒)、金庸TVドラマ「(2007年版)雪山飛狐、苗若蘭役」

②-4 武当派の開祖(太極拳の創始者とも言われる)、張三豊(ちょう さんぽう)  : (長い白い髭で武侠ドラマにたくさん出演の) ユー・チェンフイ(于承恵)。出演作は多数のため省略。

②-5  「紫衫龍王」ティギス(黛綺絲)の娘、小昭(しょうしょう) : ホー・ジュオイェン(何琢言)、金庸TVドラマ「(2008年版)鹿鼎記〈新版〉、双児(そうじ)役」

②-6 楊不悔(ようふかい) : ルー・チェン(路晨)、金庸TVドラマ「(2009年版)書剣恩仇録、李沅芷役」

[C] 原作小説など

原作小説やコミックはたいてい『徳間文庫』より出ています。前者は『岡崎由美』氏が金庸シリーズの全般について翻訳・監修をされているようです。本から入る人も多いですが、私は映像化作品から入りました。

[D] 本作の基本情報    (見たのは字幕版です) 

⑳-1 「金庸(きんよう)」氏の武俠小説『倚天屠龍記(いてんとりゅうき)』を原作とし、中国の華誼兄弟・華夏視聴が制作し、2009年に放映されたTVドラマ(全40話)。原題は『倚天屠龙记(倚天屠龍記)  英語原題: The Heaven Sword and the Dragon Saber』。

⑳-2 人気の「射鵰三部作」のうち、『(1)射鵰英雄伝』、『(2)神鵰剣俠』に続く第3作め、つまり、『(3)倚天屠龍記(いてんとりゅうき)』が最終章を飾る作品ですが、前2作とは年代もやや離れて(100年くらいの差)いて、前2作が登場人物の重なりなどもありましたが、本作では、その子孫たちが出ているという感じで、やや独立感があり、ちょっと異色な感じがすると思います。(本作を見ると応援したくなるのですが)主人公張無忌を演じた「ダン・チャオ(鄧超)」も若い感じがしていましたが今では(チャウ・シンチーの『人魚姫(原題: 美人魚)』でリウ・シュエンを演じるなど)人気男優となりました。

⑳-3 キャラといってはなんですが、登場人物では、今回は女性陣が、男性陣を圧倒してるかもしれません。「射鵰三部作」では、無敵だけど人は良いみたいな男子としっかりしてるけど主人公にはメロメロな、中華風ツンデレ(激カラの坦々麺とあま〜い丼を交互に食べるみたいな)で男性陣に対処してきていましたが、今回のドラマでは出だしの強面(こわもて)じいちゃんのあとは、主人公は最初は弱いのですが、徐々に強くなっていきます。

⑳-4a 主人公は男女関係も含めてものすごく傷つきつつ成長します(思い返せばドラマの最初に出てくる主人公の親たちの状況と出生もまた特異なものというのが伏線だったのか)。これまた金庸の武侠小説/ドラマ内の仮想空間『武林(ぶりん、江湖と同じではないかという説が有力も明確にはわからないが、彼らの住む世界の全体であることは確か)』を制覇できる最強の武器と、もう1つ金庸ワールドではお馴染みの『ある奥義書(秘伝書)』を入手できて、言わば『何かを失ってもレベル・アップできるか?  命をかけてそれを得るのか?』という命題もあるように思います。

⑳-4b これらを何々派という武術の団体とその流派一の『見たこともないような術を使う』武術家との奪い合いがからみます。原作小説は読んではいないので、それら数々の術がどういうふうに描かれているのかは少し気になるところですが、現在のドラマ化では、それらは制作陣らの想像力とCGによるかもしれません。

⑳-5 本作のプロデューサーは、おなじみ「ジャン・ジージョン(張紀中)」で、彼はその後も多くの金庸作品のドラマ化も手掛けました(この金庸ドラマシリーズにおいては、時に自ら出演者としての顔を見せています。本作では出演はないもようです)。彼の作品の特徴は原作になるべく忠実であるという点といわれていますので、もしDVDレンタルショップにあれば、できる限り彼のものを選択してきたい人です。

以上です! では!!

[記事連番 金庸05 『倚天屠龍記(いてんとりゅうき)』]

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