おすすめ本 (少し前から記事の構成が変わっています) 死者のあやまち アガサ・クリスティ著
[A] 「Kindle(含むUnlimited) 」で読むアガサ・クリスティ 〜 ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章は時間軸も含めアレンジしております
[S] 「死者のあやまち」 〜 ポワロ(27) : [本作の舞台は、イギリスのデヴォン(小説の中では、デヴォンシャー)にある資産家ジョージ・スタッブス卿の『ナス(Nasse)屋敷』とその周辺です]
①-1 電話に出た「ポワロ」は、それがミステリー小説作家の「アリアドニ・オリヴァ」からだったが、彼女の様子はとてもあわただしい感じで理由も何も説明せず「ただ、すぐ来て」という内容で、ただならぬ気配を感じた彼は、ミス・レモンにそう伝え、すぐ荷物をまとめて12時パディントン発『ナスコーム』行き列車にとび乗った。
①-2 目的の駅につけば、迎えの「英国の老舗ハンバー(Humber)社のサルーン自動車(Saloon、運転手と乗客の間のしきりがないタイプ)」が来ていて乗り込む。そして(何ごとだろう? 急がなければ)と気をもむポワロの前で、2人のショートパンツ姿の美しい娘たちが横切り、デボンシャーの美しい景色の中で『とても寛容な』彼は、乗せてもよいかと尋ねる運転手にうなずく。
①-3 やがて車は到着した。大きな鉄の門のある『白亜のジョージ王朝風の邸宅』の近くで執事が教えてくれ、アリアドニ・オリヴァのいる砲台にポワロ は向かって歩きだした。このあたりは、緑に囲まれた美しい風景がひろがっており、裏手には小さなコテージもあり、ボートやヨットが出入り出来るらしい。
①-4 川の近くの緑の木立、ゆっくりと下っては登る細い小道、曲がる道にある円形の中継点、ここが『砲台』、そして彼女はそこに座っていた。「ムッシュー・ポワロ !!」いつものように『りんごたち』が彼女を囲んでいた。「どうしたんですか?」と息もあらくたずねるポワロ。
①-5 アリアドニ・オリヴァは説明する。このお金持ちのお屋敷に呼ばれたのは、明日ここで大きなお祭りがあって、『新しい趣向(しゅこう)として余興(よきょう)の殺人事件のイベント。つまり、事件が起きて犯人探しをするという、この地の人々もちゃんと参加して正解なら褒美(ほうび)ももらえてみんなが楽しめるもの』を考えてほしいと言われたわけ。「シナリオ、被害者、容疑者たちと真犯人、そして謎解き」など。容疑者たちだって『執事、ゆすり、若い恋人、妖婦』など色とりどりにそろえた。いつもの私の小説のように完璧(かんぺき)で『寸分(すんぶん)たがわず』のものにできあがってるわ。
①-6 ポワロ は「(なかなかおもしろそうだ・・・)素敵ですな! わかった!!私を呼んだのは・・・」と叫ぶ。でもアリアドニ・オリヴァは首を横にふって『そっ、それが・・・(どっか変なのよ!!) まるで誰かに誘導された』かのように『あたかも少しずつどこかを無意識に変えさせられて』実際に『それが形を変えて起きそうなのよ!!』・・・実際の殺人事件が!! 私の考えたシナリオに基づいたものとして・・・。
[B] 本作の主な登場人物の紹介 (書籍によっては、登場人物の名前に多少の違いがあります)
⑦-1 資産家のナス屋敷の主人 : ジョージ・スタッブス卿
⑦-2 その妻 : ハティ
⑦-3 祭りの日にヨットで突然やってきたハティの従兄 : エティエンヌ・ド・スーザ
⑦-4 屋敷の改装のため滞在中の建築家 : マイケル・ウエイマン
⑦-5 原子科学者 : アレック・レッグ
⑦-6 その妻 : サリイ
⑦-7 地方議員 : ウイルフレッド・マスタートン
⑦-8 その妻 : コニイ
⑦-9 ポワロ と懇意な、女流ミステリー小説作家 : アリアドニ・オリヴァ
⑦-10 少女団の団員で、アリアドニ・オリヴァ のシナリオでは被害者役 : マーリン・タッカー
⑦-11 戦争で身内を失っている、ナス屋敷の元所有者 : フォリアット夫人
[C] お知らせ (当ブログ内には、この小説の記事に連動している『海外TVドラマ記事』あります
----お知らせ----(対応する記事がまだできていない時は、ブランクです。その時はお手数ですがしばらく経って、もう一度ご覧ください。基本的に小説が先で、TVドラマ分の記事が翌日以降(レンタルDVDなので)少し時間がたってから掲載されます)---------------
② [本作に関係する、当サイトにTVドラマシリーズでの記事がございます。レンタルDVDでご覧いただけます。]
TVドラマシリーズ記事のタイトル: 「 死者のあやまち アガサ・クリスティ著 名探偵ポアロ(27) 海外TVドラマ 」
記事のURL : https://gsbyjt-lottalove.com/がっきtv27死者のあやまち-アガサ・クリスティ著%E3%80%80/
--------------------お知らせの終わり-------------------
[D] アガサ・クリスティとポワロシリーズ。そして、主な主人公たち(毎回登場するわけではありませんが記載してあります)について。・・・ (ここは毎回の記事内容がほぼ同じですのでスキップ可能です)。
③-1 「Kindle (含むUnlimited)」で読む、海外本格ミステリー(古典)。2020年、デビュー100周年を迎えた「アガサ・クリスティ(Agatha Christie)」がおくる「(灰色の脳細包)エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)・シリーズ)。
③-2 アガサ・クリスティーは、2020年は生誕130周年でもあったようで、雑誌などで特集されるケースも多いようです。「ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)」などと並ぶ世界有数のベストセラー作家で、「ミステリーの女王(Queen of Crimeなど)」と呼ばれ、イギリス推理作家クラブ(英国推理作家クラブ、The Detection Club)の第4代会長も務めた。
③-3 既にご存知のとおり、小説の中での「ポワロ探偵の特徴」と言えば、『ベルギー人、卵形の頭、灰色の脳細胞、緑色の眼、黒髪も口髭(ひげ)、などなど』。ものごとがきちんと整理・整頓されていないと気になってしかたがない性分のようですが、それが事件解決に役立つことも多々あります。
③-4 映画『ナイル殺人事件(Death on the Nile)』も2021年公開予定(とはいえ、最近はコロナの影響で公開予定が遅れることもあります)。主演と監督は前作『オリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express 2017年公開版)』同様、ケネス・ブラナー(Sir Kenneth Branagh) のもよう。
[④ 主人公たち]
④-1 卵型の頭とひげに特徴のあるベルギー人の名探偵「エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)」 。
④-2 ポワロの良き理解者であり事件の記録を担当している(いわば、ホームズもののワトソン役)、元軍人(大尉)「アーサー・ヘイスティングス(Captain Arthur Hastings)」。時に事件解決のヒントなどを言う。
④-3 ハーブティーをきまった時間に出す、ポワロの有能な秘書、ミス・フェリシティ・レモン(Miss Lemon)。事件のファイルの整理整頓もきちっとしていて、ポワロ の要請があれば調査にも出かけていきます。
④-4 ロンドン警視庁[Metropolitan Police Service(MPS)、通称「スコットランド・ヤード」)の主任警部[Detective chief inspector(DCI)]、ジェームス・ハロルド・ジャップ(James Harold Japp)。なお、警部などの肩書きは小説によって出世などで変化します。ポワロ の能力を高く評価し信頼していて意見はちがってもそれはそれとしてちゃんと彼の話を聞くことが多い。
④-5 ポワロの従僕(TVドラマ版では執事)、ジョージ(George, Laverton West)。
[E] 本作について
⑤-1 原題は「(Dead Man's Folly)」。
⑤-2 本書の『献辞』は、『ハンフリー&ペギー・・・(To Peggy and Humphrey Trevelyan)に』と書かれていて、どうやら、献辞対象者だけに向けら れたものだそうです(日吉和子氏のネット上の記事『アガサ・クリスティーの前書き』による)。
⑥ 「死者のあやまち (Kindle版)(Dead Man's Folly)」、アガサ・クリスティ(Agatha Christie)著 (早川書房 クリスティー文庫 田村隆一訳)。なお、『日本語版翻訳権独占』と書かれています。
ではまた!