「第四の扉」ポール・アルテ著
ミステリランキング3年連続1位 〜 ジョン・ディクスン・カーの大ファンの著者が描くフランスの新本格ミステリー
① その夜、兄「ジェイムズ」部屋にやってきた「エリザベス」。相談の内容は今夜も、大好きな「ヘンリー」のこと。靴のひもの話さえ興奮の話題になるが、彼女がちょっと窓によって『カーテン』ごしに外を見れば、そこには「光」が見えたと言う。でも、その家の「その部屋」は自殺したある夫人の部屋。今では誰もいないはずじゃ? (だ、だれなの?)
② 怪奇と不可能と密室がありて、「フーディーニの生涯の話」と降霊術と謎の夫婦。若い女性とその兄と友人の愉快な会話から見えてくる事件。次から次へと進む「あっという間」の情景の展開。トリックは? 謎解きは? そして犯人は?
③ 他方、ある場所でロンドン警視庁の「ドルー警部」も時によく力を借りにくる犯罪学専門「アラン・ツイスト博士」とミステリ作家ジョン・カーターこと「ロナルド・バウアーズ」は、あることで集まっていた。
④ まるで、今その場にいるかのように、頭の中に「ある情景」をよ〜く思い浮かべて「その見えているもの」に、そして「見えていないもの」に、そして「この謎」に取り組む必要がある。ソファにでも座って、くつろいで読んでみるとしますか。
著者 ポール・アルテ(Paul Halter)氏について
① この文庫本の巻末の解説を担当されている、日本の新本格ミステリー作家の1人「麻耶雄嵩(まやゆたか)」氏が書かれているとおり、現代ではやや古典的とも目される本格ミステリー作家の1人、なかんずく、密室殺人事件をお得意とした「ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)[またはカーター・ディクスン(Carter Dicson)名義]」の雰囲気満載の、日本でも大人気な話題のフランスの新本格ミステリー作家。
② 「訳者あとがき」などによれば、いくつかの長短編が翻訳されていて、日本でもすでに多くの本格ミステリーファンから称賛され高評価を得て、いわば、「いいね」を星の数ほどもらっているらしい。摩訶不思議なことが、次から次へと出て来て、一度読み出したら他のことは忘れて、続きが読みたくなる感じです。
③ ちなみに、ジョン・ディクスン・カーは、1906年〜1977年にアメリカとイギリス両国を行き来した作家。「ギデオン・フェル博士」を筆頭とした個性あふれる主人公が登場し「不可能犯罪」を解決する作品が多く、中でも『密室講義』が出てくる「三つの棺(The Three Coffins)」も有名。
④ 「第四の扉(原題 : LA QUATREME PORTE 英語原題 : The Fourth Door) )」(巻末の解説 : 麻耶雄嵩氏、ハヤカワ文庫 平岡敦 訳)
ではまた!