名探偵ポワロ(20) 〜「白昼の悪魔」(お知らせ: 今回から記事の構成・順序が変わっています)
[A] [ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章は脚本ではなくアレンジ版です ] (採番は①のサブ連番から)
①-1 [本作の舞台は、あるレストラン、そして運動と食餌療法のためにも利用される場所、つまり、海に囲まれたリゾート・ホテルとその周辺となっています]。
①-2 新しくオープンレストランに招待され、食事を楽しんでいたポワロ。だが、かれの目の前の「ヘイスティングス」と「ジャップ警部」の顔とその後ろのざわめきは回転しながら崩(くず)れ去っていった。そういえば、今朝、「ミス・レモン」の前で洋服を着た時、少し仕立て屋に小言(こごと)を言わねば、という話題をしたばかりだった。 ミス・レモンが渡してくれたパンフレットによれば、行く予定のホテルの前の海は『シー・トラクター』で弥らしい。
①-3 ビジネスで忙しそうな「ホレース・ブラット」は、自分の船の旗の色を変更するタイミングをさぐっていた。エジプトの某事件で知り合ったというドレスメーカーの女性「ロザモンド・ダーンリー」はポワロ との再会をなつかしんでいた。「エミリー・ブルースター」は空からふってきた『ビン』に危うく当たりそうになって、はじめて何かが起こりつつあると予感した。その死体発見者の2人のうち、1人はその場に残り、もう1人はボートで連絡のために戻ることになった。女性がうつぶせで帽子をかぶっているようだった。『サウナの機械』に入ったあとの食事で、ポワロは健康と引き換えにつつましやかな食事を摂(と)ることになった(ヘイスティングスは黙って目を白黒させて・・・どうやら、とても不満そうだと感じた)。
①-4 避暑地にあるホテル「サンディ・コーブ・ホテル」では、近くの海で楽しそうにはしゃいでいる男女「パトリック・レッドファーン」と「アレーナ・スチュアート」がいた。そして「「アレーナの夫、ケネス・マーシャル」と「ケネスの先妻の息子、ライオネル」はテニスのことを考え、「パトリックの妻、クリスティン」はライオネルとぶつかって・・・。
[B] このドラマの原作小説の当ブログ内のレビュー記事について(②の連番)
②-(a) 記事タイトル : 「 おすすめ本 白昼の悪魔 アガサ・クリスティ著 海外本格ミステリー小説(古典) 」
②-(b) URLはこちら https://gsbyjt-lottalove.com/おすすめ本%E3%80%80-白昼の悪魔%E3%80%80アガサ・クリスティ著/
[C] 本作の基本情報と関連情報 (③の連番)
③-1 本作の原題は「Evil under the Sun 」(レンタルDVD 第31巻)。舞台は、海に囲まれたリゾート・ホテルとその周辺となっています。TVドラマでは、ポワロ・ シリーズの主たるメンバー4人「ポワロ 」、「ヘイスティングス」、「ミス・レモン」、「ジャップ警部」が顔を揃(そろ)えて協力しあいます。小説とは一部変わっているところがあります。
③-2 本作(TVドラマ)の脚本は「アンソニー・ホロヴィッツ(Anthony Horowitz)」氏が担当していてドラマのオープニングに名前が出ております(この名探偵ポワロシリーズでは全部で11話ほど脚本を担当しているようです)。彼は、近年、日本においても海外本格ミステリー小説分野で大人気の大ベストセラー作家となっています。彼は、近年の映画『2017年版映画、オリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express)』のDVDでは特典として本人がインタビューで出演しており、元々アガサ・クリスティの大ファンだと述べています。代表作は、「メインテーマは殺人(The Word Is Murder )」、「 007 逆襲のトリガー(Trigger Mortis)」。なお、最新作はその邦訳を待つ『カササギ殺人事件(Magpie Murders)』の続編で「女編集者スーザン・ライランドシリーズで、しかも前作同様、名探偵アティカス・ピュントの作中ミステリ入り2段構成」シリーズの『Moonflower Murders(仮題と思われますが、ユウガオ(夕顔)殺人事件)』が予定されております(原作本は既に本国イギリスで昨年2020年8月出版されているそうです)。
③-3 このドラマのロケ地は、イギリスのデヴォン州にある『バー島(Burgh Island)』にある『バー・アイランドホテル(Burgh Island Hotel)』で撮影されたとのこと(ドラマの中では「サンディ・コーブ・ホテル」となっている)。海と砂浜がとてもきれいで、原作小説の感じとしてはバッチリかも(ホテルのテラスのチェアから海を見ているのとはちょっとちがうが)。特に、海を渡るのは、車で迂回でもなく、船でもなく『シー・トラクター』とよばれる、車輪の上に高く位置する座席がある乗り物で、自転車も載(の)せられるようだ。
③-4 (シリーズの詳細については前回記事をご覧ください。)シリーズの原題は「Agatha Christie’s POIROT」(1989年〜 英国製作『グラナダ・プロダクション(ITV)』に変更となり、日本ではNHKが1990年から吹き替えで放送])。
③-5 もう1つ映画(予定)があります。『ナイル殺人事件(Death on the Nile)』は、2021年公開予定(とはいえ、最近はコロナの影響で公開予定が遅れることもあります)。主演と監督は前作『オリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express 2017年公開版)』同様、ケネス・ブラナー(Sir Kenneth Branagh) のもよう。
③-6 本作『白昼の悪魔』は、1982年、主演「ピーター・ユスティノフ(Sir Peter Ustinov)」のポワロ 役で映画化されています。日本語タイトルは『地中海殺人事件(原題は同じく、Evil under the Sun)』。
[E] [ 出演 ほぼいつものレギュラー陣 〜 各話に出てなくとも表記しております (採番は④の連番から〜)
④-1 卵型の頭とひげに特徴のあるベルギー人の、名探偵「エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)」 : デヴィッド・スーシェ(David Suchet)、「ダイヤルM(A Perfect Murder、1998年マイケル・ダグラス版)、モハメド役」。
④-2 ポワロの良き理解者であり事件の記録を担当している(いわば、ホームズもののワトソン役)、元軍人(大尉)「アーサー・ヘイスティングス(Captain Arthur Hastings)」 : ヒュー・フレイザー(Hugh Fraser)、「パトリオット・ゲーム(Patriot Games)、ホームズ卿の秘書ジェフリー役」。
④-3 ハーブティーをきまった時間に出す、ポワロの有能な秘書、ミス・フェリシティ・レモン(Miss Lemon) : ポーリン・モラン(Pauline Moran)。
④-4 ロンドン警視庁[Metropolitan Police Service(MPS)、通称「スコットランド・ヤード」)の主任警部[Detective chief inspector(DCI)]、ジェームス・ハロルド・ジャップ(James Harold Japp) : フィリップ・ジャクソン(Philip Jackson)。ちなみに、本作『ビッグ・フォー』での肩書は「警視監(Assistant Commissioner)」である。
④-5 ポワロの執事、ジョージ(George, Laverton West)、なお、ポアロシリーズで計8作に登場、元はエドワード・フランプトン卿に仕えていたとされていて、原作で従僕という役割もTVドラマ上では執事となり、またポワロの信頼厚い、かなりの人物として描かれているようです。 : デイビット・イェランド(David Yelland)。
[F] [ 出演 当作品の主要人物 〜 役名や俳優名はややあいまいな場合があります] (採番は⑤〜)
(登場人物は主に、ホテルの宿泊客です)
⑤-1 ドレス・メーカーのロザモンド・ダーンリー(Marsha Fitzalan) : マーシャ・フィッツアラン=ハワード(Marsha Fitzalan)。
⑤-2 ジャーナリストのパトリック・レッドファーン(Patrick Redfern) : マイケル・ヒッグス(Michael Higgs)。
⑤-3 その妻、クリスティン(Christine Redfern) : タムジン・マレソン(Tamzin Malleson)。
⑤-4 ケネス・マーシャル(Kenneth Marshall) : デビッド・マリンソン (David Mallinson)。
⑤-5 その先妻との息子、ライオネル(Lionel Marshall) : ラッセル・トーヴィー (Russell Tovey)。
⑤-6 その後妻で資産家のアレーナ・スチュアート(Arlena Stuart) : ルイーズ・デラメール (Louise Delamere)、「ジャッジ・ドレッド (Judge Dredd)、Locker Judge役」。
⑤-7 エミリー・ブルースター(Emily Brewster) : キャロリン・ピックルズ (Carolyn Pickles)、「バッド・スパイ (The Spy Who Dumped Me)、マーシャ(Marsha)役」
⑤-8 サウナの機械でポワロ と知り合ったビジネスマン、ホレース・ブラット(Horace Blatt) : デイビット・タイムソン(David Timson)、「ロシア・ハウス(The Russia House)、ジョージ(George)役」。
では!
[記事連番 ポ-20]