名探偵ポワロ(7) 〜「エッジウェア卿の死」
[A] 本作の基本情報 〜
① (シリーズの詳細については前回記事をご覧ください。)シリーズの原題は「Agatha Christie’s POIROT」(1989年〜 英国製作[LWT ロンドン・ウィークエンド・テレビ(London Weekend Television)が主体、日本ではNHKが1990年から吹き替えで放送])。
② 本作の原題は「Lord Edgware Dies」(レンタルDVD 第29巻)。久しぶりの4人の『顔ぶれ』がそろえば、顔の似た人(つまり物真似の人)が話題となる事件がはじまります。
③ 本作の舞台は、ポワロが戻ってきてロンドン再びいるという設定になっています。4人の温かい家族のようなムードとおなじみの会話がなごませてくれます。
[B] このドラマの原作小説の日本語訳本の当ブログ内のレビュー記事につきましては、下記をご覧ください
(a) 記事タイトル : おすすめ本 エッジウェア卿の死 アガサ・クリスティ著 海外本格ミステリー小説(古典)
(b) URLはこちら https://gsbyjt-lottalove.com/おすすめ本%E3%80%80エッジウェア卿の死%E3%80%80アガサ・クリ/
[C] [ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章は脚本ではなくアレンジ版です ] 採番は⑦から
[舞台はロンドン。引退はまだ早いと判断したのか、「ミス・レモン」の協力の下『新しい(探偵)事務所』を開くことにしたポワロの、その事務所の中からドラマははじまります。ミス・レモンの整理整頓の才よろしく今で言う「事務所のファイル管理システム構築」のため業者を使った段ボールと[おそらくABC順か何かの]書類ファイル作成という当時は斬新だったであろうところのアナログな整理を開始しています。そこへ・・・]
⑦ 届いた手紙を読んで、ポワロとミス・レモンは空港へ急ぐ。「ヘイスティングス!!」と間に合った彼らだったが、隣に奥さんはおらず。聞けばヘイスティングス夫妻は現在大変な経済状態に追い込まれており1人でアルゼンチンから帰ってきたと言う(ここで奥さんというのはTVドラマの中では『ゴルフ場の事件』で出会った「ベラ」のことを言う)。「ジャップ警部」を入れた4人で、料理はポワロ自ら作るという再会を祝してのパーテイも開く。しかし、その裏では殺人事件が静かに不思議な形で進行しつつあった。
⑧ 実は疲れ果てていたヘイスティングスは、ミス・レモンの勧(すす)めもあって気分転換にあるホテルで開かれている、現在ロンドンで大変な人気の『寸劇や人物模写』の「米国の女優カーロッタ・アダムス」の舞台に行くことに。なんと彼女は『ある名探偵』の模写も舞台でやってのけた。その芸はポワロ好みではなかったが、ヘイスティングスの興味を引き十分満足させるものだった。そして、その近くのテーブルには、「ブライアン・マーティン」、「米国系女優ジェーン・ウィルキンソン(エッジウェア男爵夫人)」ら有名人も座っていた。
⑨ そして、引き上げようとしたポワロにジェーンが近づいてきて『どうしても、夫エッジウェア卿と離婚手続きを進めたいが、夫は否定的で困っている』と協力を求める。引き受けることにしたポワロは手始めにエッジウェア卿と会うが「すでに離婚に同意し、その旨書いた手紙をジェーン宛に送った」という。
⑩ その夜、『エッジウェア卿邸』の使用人「アルトン」がドアを開けると、そこには1人の女性が立っており・・・。
⑪ ポワロは灰色の脳細胞で『謎の本質』を整理しつつあった・・・(a)消えた『手紙』、(b)『謎の電話』、(c)持ち主の分からぬ『ある物』、(d)消えた『大金』、(e)『謎のイニシャルのついた小物』。ヘイスティングスは(念のため)、最初のは何でしたっけ?」と尋ねた・・・。
[D] [ 出演 ほぼいつものレギュラー陣 〜 各話に出てなくとも表記しております (採番は⑳〜)
⑳ 卵型の頭とひげに特徴のあるベルギー人の、名探偵「エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)」 : デヴィッド・スーシェ(David Suchet)、「ダイヤルM(A Perfect Murder、1998年マイケル・ダグラス版)、モハメド役」。
㉑ ポワロの良き理解者であり事件の記録を担当している(いわば、ホームズもののワトソン役)、元軍人(大尉)「アーサー・ヘイスティングス(Captain Arthur Hastings)」 : ヒュー・フレイザー(Hugh Fraser)、「パトリオット・ゲーム(Patriot Games)、ホームズ卿の秘書ジェフリー役」。
㉒ ハーブティーをきまった時間に出す、ポワロの有能な秘書、ミス・フェリシティ・レモン(Miss Lemon) : ポーリン・モラン(Pauline Moran)。
㉓ ロンドン警視庁[Metropolitan Police Service(MPS)、通称「スコットランド・ヤード」)の主任警部[Detective chief inspector(DCI)]、ジェームス・ハロルド・ジャップ(James Harold Japp) : フィリップ・ジャクソン(Philip Jackson)。ちなみに、本作『ビッグ・フォー』での肩書は「警視監(Assistant Commissioner)」である。
㉔ ポワロの執事、ジョージ(George, Laverton West) : デイビット・イェランド(David Yelland)。
[E] [ 出演 当作品の主要人物 〜 役名や俳優名はややあいまいな場合があります] (採番は㉚〜)
㉚ 現在ロンドンで大変な人気の『寸劇や人物模写』の「米国の女優 カーロッタ・アダムス(Carlotta Adams) : フィオーナ・アレン(Fiona Allen)。
㉛ エッジウェア卿(Lord Edgware) : ジョン・キャッスル(John Castle)、TVドラマ「プリズナーNo.6(The Prisoner)、No.12(Number Twelve)役」。
㉜ その妻でポワロに相談をもちかける、ジェーン・ウィルキンソン(Jane Wilkinson) : ヘレン・グレース(Helen Grace)。
㉝ エッジウェア卿の先妻の娘、ジェラルディン・マーシュ(Geraldine Marsh) : ハンナ・イェランド(Hannah Yelland)。
㉞ エッジウェア卿の使用人、アルトン(Alton) : クリストファー・ガード(Christopher Guard)。
[記事連番 ポ-7]