ひらいたトランプ アガサ・クリスティ 著 ポアロ(13)
「Kindle(含むUnlimited) 」で読む、アガサ・クリスティの長編推理小説(13) (採番⑦から)
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⑦ [本作に関係する、当サイトにTVドラマシリーズでの記事がございます。レンタルDVDでご覧いただけます。]
TVドラマシリーズ記事のタイトル: 「ひらいたトランプ 名探偵ポワロ(13) ~ 海外TVドラマ」
記事のURL : https://gsbyjt-lottalove.com/次ひらいたトランプ%E3%80%80名探偵ポワロ13%E3%80%80〜%E3%80%80海外tv/
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① 「Kindle (含むUnlimited)」で読む、海外本格ミステリー(古典)。2020年、デビュー100周年を迎えた「アガサ・クリスティ(Agatha Christie)」がおくる「(灰色の脳細包)エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)・シリーズの第8作)。
② アガサ・クリスティーは、2020年は生誕130周年でもあったようで、雑誌などで特集されるケースも多いようです。「ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)」などと並ぶ世界有数のベストセラー作家で、「ミステリーの女王(Queen of Crimeなど)」と呼ばれ、イギリス推理作家クラブ(英国推理作家クラブ、The Detection Club)の第4代会長も務めた。
③ 既にご存知のとおり、小説の中での「ポワロ探偵の特徴」と言えば、『ベルギー人、卵形の頭、灰色の脳細胞、緑色の眼、黒髪も口髭(ひげ)、などなど』。ものごとがきちんと整理・整頓されていないと気になってしかたがない性分のようですが、それが事件解決に役立つことも多々あります。
④ 映画『ナイル殺人事件(Death on the Nile)』も2021年公開予定(とはいえ、最近はコロナの影響で公開予定が遅れることもあります)。主演と監督は前作『オリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express 2017年公開版)』同様、ケネス・ブラナー(Sir Kenneth Branagh) のもよう。
[B] 本作について
⑤-1 原題は、「Cards on the Table」。ここでのcardsは、『トランプのカード』の意味はもちろん、『(相手などに、いつもは隠している)自分のあることを、(隠している)自分の全ての事実』などの意味もあり、playやputが前について「互いの(思い、手の内、事実など)を明かす、〜をさらす」などの意味になるようで、それもかけているのではないかと思います。
⑤-2a 本作は、欧米ではよく知られている、トランプの『ブリッジ(一般的にはコントラクト・ブリッジをさすらしい)』のことを知っている方がミステリーの内容もよりよくわかるらしいのですが、あまり詳しくありませんので、もしもっと知りたいというかたは、それを扱っている[YouTube動画]や[ブログ]をご覧ください。
⑤-2b このゲームの予備知識としては、(a)基本的には、2人1組で4人で競そうゲーム (b) したがって四角いテーブルが真ん中にあり、4人がけで座り、[東西南北を表すNSEWの4つアルファベットで表される位置]に、ペアとなる2人が対面(反対側同志)になるように座ります。そこで8人いれば2つのテーブルに別れて座ります。 (c) 50数枚のトランプカードのうち、配られたカードの(ハートやクラブの)種類や数値の大小(1やKなど)によって勝敗が決まりますが、テーブル上には提示済のカード(置くのは横と縦向きの2つあり)も置き、おのおのが隠し持っているカードが最後に決め手となるようです。
⑤-2c さらに、(d)ゲームが始まってからの『戦略』と『カードを出す順番(1番最初のは「リード」と呼ばれ)』と『(フォローと呼ばれる)リードされた「スート(切り札のこと)」と同じスートの札を出すこと』を基本としつつゲームは進行し、(e)『2人のチームワーク』、そして『対戦相手の残りカードを読む』、『既に分かっているカードも読む』、さらには『(「スート」と呼ばれる)切り札のある、トリックテイキング』などが鍵をにぎるらしいです(f) 非常に有名な、つまり楽しいゲームで欧米では盛んでポーカーなどと共に世界3大ゲームの1つだそうです。
⑤-2d すでに、このゲームをよくご存知のかたは、よりこの小説を楽しむことができるでしょう。
⑤-2e 本作の出だしには、このトランプをするシャイタナ氏の「部屋の見取り図」が記載されていますのでミステリーとしてはより面白く読めるかもしれません。
[C] ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章は時間軸も含めアレンジしております
⑧ [ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章は時間軸も含めアレンジしております]
[本作の舞台は、二人が偶然会うところから始まり、『シャイタナ氏のパーティ』へと入っていきます。]
㉚-1 はじめて『シャイタナ氏のパーティ』によばれた「エルキュール・ポアロ」は、次々と入ってる初対面の人たち一人一人の紹介を受けるが、合計7人のメンバーの個性に、というより、その人たちの『過去と現在』に驚いていた。
㉚-2 やがて、おいしい食事も終わり、コーヒーが運ばれていよいよパーティも佳境に。ポワロの『それぞれの参加者』の観察も灰色の脳細胞に位置と形状がしっかり『消化され』吸収されつつあった。今はまだよく分からないシャイタナ氏の交流関係の本当の姿は、カードを通してより理解ができるかもしれなかった。いよいよ、トランプ決めで組み合わせが決まってゲーム開始となった。
㉚-3-1 (テーブルA) 探検家「デスパード少佐」と医師「ドクター・ロバーツ」ぺアと、中年婦人の「ロリマー夫人」と20才過ぎたばかりの若い「ミス・アン・メレディス」ペア。シャイタナ氏はゲームには参加しないと言う。
㉚-3-2 (テーブルB) 警視庁の「バトル警視」とシークレット・サービス(諜報局)の「レイス大佐」ペア、そして「ポアロ」は探偵小説界のトップ作家の一人「オリヴァ夫人」と組むことになった。(テーブルの上には、カードをきちんとそろえて・・・早くもポワロは臨戦態勢に。)
㉚-3-3 (2テーブル合わせて) その結果4人ずつ2組のテーブルが決まった。男性は5人、女性は3人と分かれたが、合計8人のメンバーが揃(そろ)った。それから「リード」が決まり、(えっっと「スート」はなんだっけ?)・・・『賽は投げられ』、いな、トランプは配られ・・・その夜の短くも激しい決戦が始まって・・・。
⑨ 「ひらいたトランプ(Cards on the Table)」、アガサ・クリスティ(Agatha Christie)著 ( 早川書房 クリスティー文庫 加島祥造 訳)。
ではまた!