名探偵ポワロ(19) 〜「愛国殺人」
[A] 本作の基本情報
① (シリーズの詳細については前回記事をご覧ください。)シリーズの原題は「Agatha Christie’s POIROT」(1989年〜 英国製作『グラナダ・プロダクション(ITV)』に変更となり、日本ではNHKが1990年から吹き替えで放送])。
② 本作の原題は「One, Two, Buckle My Shoe 」(レンタルDVD 第19巻)。小説の方にも書きましたが、原題は「いち、にい、わたしの靴のバックル(とめ金)を締めて」というマザー・グース(Mother Goose)の童謡や歌謡『One, Two, Buckle My Shoe』の20番までの中の1番最初の部分。ドラマ中で続きのところも出てくる。しかしながらがいわゆる『見立て殺人(連続殺人が詩歌や童謡などの文・詞のとおりに殺人が続いていくスタイル)』で使われているわけではない。『愛国殺人』は、原作小説のアメリカ版タイトル『The Patriotic Murders』から来ている。
③ もう1つ映画(予定)があります。『ナイル殺人事件(Death on the Nile)』は、2021年公開予定(とはいえ、最近はコロナの影響で公開予定が遅れることもあります)。主演と監督は前作『オリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express 2017年公開版)』同様、ケネス・ブラナー(Sir Kenneth Branagh) のもよう。
[B] このドラマの原作小説の日本語訳本の当ブログ内のレビュー記事につきましては、下記をご覧ください
(a) 記事タイトル : 「 おすすめ本 愛国殺人 アガサ・クリスティ著 海外本格ミステリー小説(古典) 」
(b) URLはこちら https://gsbyjt-lottalove.com/おすすめ本%E3%80%80-愛国殺人%E3%80%80アガサ・クリスティ著%E3%80%80/
[C] [ネタバレなしの超ミニあらすじ〜多少、文章は脚本ではなくアレンジ版です ] 採番は⑦のサブ連番から
⑦ [本作の舞台は、ポワロ のかかりつけの歯科医院が中心となっています。]。
⑦-1 銀行の頭取「マーチン・アリステア・ブラント」は今朝は、重役会議の最中も気もそぞろだ。なにせ、これから歯医者にいかないといけない。これこそ、難問中の難問、人生の一大事の1つだった。「今朝はきげんが悪そうだと思った」といわれても、さらに苦虫(にがむし)を『かみつぶしたような顔』になるだけだった。でも受付で待っている時、どこかで見たような人とすれちがった(あの人はたしか・・・)。
⑦-2 モーリー歯科医院のボーイ「アルフレッド・ビッグス」は、予約リストに書いてある『読みにくい患者の名前』に、いつも苦労していた。「ヘラキュー・・・?」。なにせ呼ばれた側はいつも、ちがった名前にむっとした顔をするからだ。今朝はまた一段と混んでてモーリー先生も忙しい上、予約外の飛び込み患者も間に入れねばならない。「ミス・シー・・・?」。さっきは、先生を呼ぼうと部屋をノックしたが返事はなかった(次は・・・えっ? アンベ・・・??? なんて読めばいいんだっ?!) 。
⑦-3 歯科医院の入り口では、タクシーから降りたばかりの「ある女性」の靴からバックルが取れてしまっていた。その入り口付近では子供達が『いち、にい、わたしの・・・』と歌っていたところだった。
⑦-4 かかりつけの『モーリー歯科医院』から帰宅したばかりの「ポワロ」 は治療台の上では何もできなかったが、待合室ではいつもと相変わらず、入って来ては呼ばれて治療室に入っていく『予約客たち』を観察。どうやら有名人も来ているらしかった。何事もなくてほっとしていた矢先(やさき)、「ジャップ警部」から電話が入って・・・。
[E] [ 出演 ほぼいつものレギュラー陣 〜 各話に出てなくとも表記しております (採番は⑩のサブ連番から〜)
⑩-1 卵型の頭とひげに特徴のあるベルギー人の、名探偵「エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)」 : デヴィッド・スーシェ(David Suchet)、「ダイヤルM(A Perfect Murder、1998年マイケル・ダグラス版)、モハメド役」。
㉑ ポワロの良き理解者であり事件の記録を担当している(いわば、ホームズもののワトソン役)、元軍人(大尉)「アーサー・ヘイスティングス(Captain Arthur Hastings)」 : ヒュー・フレイザー(Hugh Fraser)、「パトリオット・ゲーム(Patriot Games)、ホームズ卿の秘書ジェフリー役」。
㉒ ハーブティーをきまった時間に出す、ポワロの有能な秘書、ミス・フェリシティ・レモン(Miss Lemon) : ポーリン・モラン(Pauline Moran)。
㉓ ロンドン警視庁[Metropolitan Police Service(MPS)、通称「スコットランド・ヤード」)の主任警部[Detective chief inspector(DCI)]、ジェームス・ハロルド・ジャップ(James Harold Japp) : フィリップ・ジャクソン(Philip Jackson)。ちなみに、本作『ビッグ・フォー』での肩書は「警視監(Assistant Commissioner)」である。
㉔ ポワロの執事、ジョージ(George, Laverton West)、なお、ポアロシリーズで計8作に登場、元はエドワード・フランプトン卿に仕えていたとされていて、原作で従僕という役割もTVドラマ上では執事となり、またポワロの信頼厚い、かなりの人物として描かれているようです。 : デイビット・イェランド(David Yelland)。
[F] [ 出演 当作品の主要人物 〜 役名や俳優名はややあいまいな場合があります] (採番は㉚〜)
[なお、小説とは若干、人物の名前や状況についてTVドラマ内では変更がみられます]
㉚-1 母親の世話のために一時、不在だったモーリーの秘書、グラディス・ネビル(Gladys Neville) : カレン・グレッドヒル (Karen Gledhill)。
㉚-2 その婚約者、フランク・カーター(Frank Carter) : クリストファー・エクルストン(Christopher Eccleston)、「 マイティ・ソー ダーク・ワールド(Thor: The Dark World)、マレキス(Malekith)役」、TVドラマ「HEROES[ヒーローズ](Heroes)、クロード役」。
㉚-3 予約の患者の名前の変な読みをする、モーリー歯科医院のボーイ、 アルフレッド・ビッグス (Alfred Biggs) : ジョー・グレコ (Joe Greco)。
㉚-4 同、 銀行の頭取マーチン・アリステア・ブラント(Blunt) : ピーター・ブライス (Peter Blythe)。
㉚-5 歯科医院の患者、元女優メイベル・セインズベリー・シール(Mabelle) : キャロリン・コルクホーン (Carolyn Colquhoun)。
㉚-6 同、『アストリア・ホテル』に宿泊中のギリシャ人のアンベリオティス(Amberiotis) : (Kevork Malikyan)、「 インディ・ジョーンズ 最後の聖戦(Indiana Jones and the Last Crusade)、Kazim役」。
㉚-7 ポワロのかかりつけの歯科医、ヘンリー・モーリー(Henry Morley) : ローレンス・ハリントン (Laurence Harrington)。
㉚-8 その妹、ジョージナ(Georgina Morley) : ロザリンド・ナイト(Rosalind Knight)。
㉚-9 ブラントの死んだ妻の妹ジュリア・オリベラ(Julia Olivera ) : ヘレン・ホートン (Helen Horton)、「スーパーマン3 (Superman III )、ミス・ヘンダーソン(Miss Henderson)役」、「 エイリアン(Alien)、Mother役」
㉚-10 その娘ジェーン(Jane Olivera) : サラ・スチュワート (Sara Stewart)、「バットマン ビギンズ(Batman Begins)、マーサ・ウェイン(Martha Wayne)役」。
㉚-11 ブラントの秘書ヘレン・モントレソー(Gerda, Helen) : ジョアンナ・フィリップス・レーン (Joanna Phillips-Lane)。
㉚-12 アーンホルト財閥取締役 ライオネル・アーンホルト(Lionel Arnholt) : トム・ダーハム(Tom Durham)。
では!
[記事連番 ポ-19]